バイオテクノロジーセミナー
1BT03 | 12月1日(水)11:40-12:30 第3会場(302) |
バイオイメージングにおける蛍光分子の蛍光寿命の利用 共催:ライカマイクロシステムズ㈱ |
司会:田中 晋太朗(ライカマイクロシステムズ㈱)
講演者:佐藤 良勝(名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所)
講演者:長利 卓(ライカマイクロシステムズ㈱)
- みどころ
- 蛍光イメージングは、ターゲット分子を蛍光標識し、蛍光分子の蛍光波長における蛍光輝度を指標に画像化するのが一般的である。蛍光輝度を指標とした解析は簡便であるが、顕微鏡の光学系に依存する励起波長、蛍光取得波長の条件や蛍光分子の濃度、耐光性によって変化しやすい。また、生体組織内あるいは化学固定液に存在する物質からの自家蛍光の影響も無視できない。一方、光学系や色素の濃度、耐光性などに依存しない蛍光分子の蛍光寿命を指標とした画像化法は、蛍光輝度を基準とした画像化法の弱点を補完できるため古くから注目されてきた。課題としては、システムの煩雑さ、そして画像取得に時間がかかる印象が強く、これまで一般的な蛍光イメージングユーザーの心を大きく動かすまで至らなかったかもしれない。しかし、これはライカ社がFALCONをリリースする以前の話である。ライカ社の FALCONは、上記の固定概念を一瞬で取り去る画期的な蛍光寿命顕微鏡システムと言える。まさに共焦点レーザー顕微鏡で画像を得るような手軽さで蛍光寿命イメージングが可能である。本発表では、本システムを用いた撮影例を紹介する。
1BT15 | 12月1日(水)11:40-12:30 第15会場(501) |
シングルセル解析を加速する次世代プラットフォーム, GENESIS 共催:バイオ・ラッド ラボラトリーズ株式会社 |
司会:益子 正澄(バイオ・ラッド ラボラトリーズ株式会社)
講演者:杉本 貴司(バイオ・ラッド ラボラトリーズ株式会社)
講演者:八重樫 徹(株式会社 日本遺伝子研究所)
- みどころ
- 多くの疾患において、細胞は疾患の発症、進行、治療法を判断する基本的な単位です。細胞内のゲノム、蛋白質など細胞の状態を知ることは、疾患の進行や治療に対する反応を理解するための重要な情報となります。そのためには過酷な細胞分離・操作プロセスによってダメージを受けていない、無傷で生存している細胞が必要です。
今回ご紹介するGENESISシステムのプラットフォームの1つであるCelselectTMテクノロジーでは、56,400個のマイクロチャンバーを搭載した専用のMicrofluidicスライドを活用し、1回の実験で数百から数百万個の細胞処理が可能であり、免疫細胞、希少細胞、CTCなどの細胞をEpCAMなどの表面抗原を利用することなく、細胞のサイズに基づき穏やかに捕捉・分離をすることで、さまざまなシングルセル・アプリケーションに対応できます。また、現在開発中の細胞分離プラットフォーム、CelsingleTMは重力を利用した穏やかな手法により、細胞の生存率と構造を維持しながら個々の細胞を補足・分離し、scRNA-Seqなどのアプリケーションに応用することができます。以上のように、GENESISシステムは、さまざまなシングルセル・アプリケーションにおいて、これまで研究者がアクセスできなかった情報にアプローチすることを可能にします。
本セミナーでは、GENESISシステムのテクノロジーと製品説明、また日本遺伝子研究所にて実施されているGENSSISシステムを用いたCTC測定サービスと実施例をご紹介させていただきます。
1BT16 | 12月1日(水)11:40-12:30 第16会場(502) |
ジェノミクスワークフローをより簡単にするベックマン・コールターの二つの新製品 Biomek NGeniuS & EMnetik 24 共催:ベックマン・コールター株式会社 |
講演者:中崎 智文(ベックマン・コールター ライフサイエンス)
講演者:小野寺 純(ベックマン・コールター ライフサイエンス)
- みどころ
- 次世代シーケンシングや合成生物学において、様々なアプリケーションの技術革新がなされていますが、煩雑なサンプル処理に頭を悩ませることも多いかと思います。Beckman Coulter Life Sciencesでは、それらの悩みを解決する2つの新製品を発表いたします。
1つ目は、各キットに対応するNGSライブラリ調製システムBiomek NGeniuSで、最大の特長は、それぞれのキットに最適化したプログラムをクラウド経由でアップデートし随時最新のキットに対応する機能と、キット同梱のチューブをそのままセット出来るなど使用者に熟練度を要求しない簡便性です。
2つ目は、磁性ビーズによるDNA精製のセミオートメーションを実現するEMnetik 24です。サンプルと磁性ビーズの自動攪拌による結合、電磁石による瞬間的な磁性ビーズの集磁により処理時間を短縮します。コンパクトな筐体のEMnetik 24は、PCRなど酵素反応後のDNA精製と大腸菌からのプラスミド精製という合成生物学のアプリケーションに対応します。
1BT17 | 12月1日(水)11:40-12:30 第17会場(503) |
リンパ腫における細胞外小胞の新機能 共催:富士フイルム和光純薬株式会社 |
司会:田﨑 晋(富士フイルム和光純薬株式会社)
講演者:幸谷 愛(東海大学医学部)
講演者:鬼塚 花菜(富士フイルム和光純薬株式会社)
- みどころ
- 細胞が放出する脂質二重膜の小胞体、細胞外小胞は、細胞間コミュニケーションツールとして機能することが示唆されて以降、世界的に研究が進められています。特にがん分野においては、細胞外小胞がバイオマーカー、あるいは治療の標的になる可能性が示されており、その注目度は高まっています。本ランチョンセミナーにおきましては、東海大学 医学部の幸谷 愛 教授をお招きし、「リンパ腫における細胞外小胞の新機能」というタイトルで細胞外小胞に関する最新研究をご紹介頂きます。
2BT03 | 12月2日(木) 11:40-12:30 第3会場(302) |
高速超解像から大規模3Dまで、バイオイメージングを遍くカバーする最新顕微鏡技術群 共催:カールツァイス株式会社 |
司会:佐藤 朗(カールツァイス株式会社)
講演者:林 理恵(カールツァイス株式会社)
講演者:倉永 英里奈(東北大学大学院生命科学研究科組織形成分野)
- みどころ
- 近年バイオイメージングの分野は日進月歩で多様化、高度化し続けています。ZEISSは、幅広いバイオイメージングの要望に応えるため、そして従来の技術では到達できないイメージングデータを得るために、LSM with Airyscan(共焦点・超解像顕微鏡)、Elyra(超解像顕微鏡)、Lightsheet(ライトシート顕微鏡)、さらに昨年末に登場した全く新しいコンセプトのLattice Lightsheet顕微鏡、という4つの顕微鏡技術群を取り揃えています。
本セミナーでは、4つの最新技術の特徴をご紹介し、実際の研究現場での活用事例を東北大学の倉永英里奈先生にご講演いただきます。
2BT15 | 12月2日(木)11:40-12:30 第15会場(501) |
RNAシーケンスの最前線。空間的トランスクリプトームとイルミナ最新ソリューション 共催:イルミナ株式会社 |
司会:藤原 鈴子(イルミナ株式会社)
講演者:山本 拓也(京都大学iPS細胞研究所 (CiRA), 高等研究院ヒト生物学高等研究拠点 (ASHBi))
講演者:佐二木 健一(イルミナ株式会社)
- みどころ
- 本セミナーでは、京都大学の山本拓也先生に、「多能性幹細胞における細胞内空間トランスクリプトミクス」についてご講演いただいた後、イルミナより、ライブラリー調製からシーケンス、さらに解析までをカバーする、これまでより簡便かつ精確なRNAシーケンスワークフローをご提案します
■■山本拓也先生ご講演要旨■■
細胞内における特定の場所へのRNA局在制御は、進化的に広く保存された普遍的な現象である。例えば、アフリカツメガエルやショウジョウバエの受精卵では、発生に重要なmRNAが特定の部位に局在し、局所的な翻訳を引き起こすことによって、細胞の非対称性を生み出す。哺乳類では、特定のシナプスでのmRNAの限定された局在による局所的な翻訳が、学習や記憶と関連する神経間情報伝達効率を変化させると考えられている。しかしながら、技術的限界もあり、現在までRNA細胞内局在が網羅的に調べられている細胞種は、神経細胞やショウジョウバエ胚等の比較的大きな細胞に限られていた。また、解析可能なRNA局在場所は、生化学的に分離することができる細胞内小器官を主としていた。本セミナーでは、特定の場所に局在するRNAを網羅的に同定することのできるAPEX-seqについて概説し、多能性幹細胞への応用例を紹介するとともに、今後の展望についても議論したい。
2BT16 | 12月2日(木)11:40-12:30 第16会場(502) |
ウイルス感染症の診断・治療・警報のための発光定量・核酸精製テクノロジー 共催:プロメガ株式会社 |
講演者:安江 優介(プロメガ株式会社 テクニカルサービス部 シニアサイエンティスト & コンサルタント)
講演者:桃井 道子(プロメガ株式会社 テクニカルサービス部 シニアサイエンティスト & コンサルタント)
- みどころ
- 日本の優れた科学技術・アイディアをもっと有効活用し、予測不能なウイルス感染症に対する確固たる対策基盤を構築するべき時がきていると考えられます。プロメガはウイルス感染症の診断、ワクチン・治療薬の開発、感染状況のモニタリングなど様々なステージにおいてサポートできる製品力を備えており、今回のセミナーではそれらについて紹介させていただきます。
2BT17 | 12月2日(木)11:40-12:30 第17会場(503) |
#WeMakeDNA: 合成生物学が世界をどのように変えるのか 共催:Twist Bioscience |
司会:野口 匡則(Twist Bioscience)
講演者:小原 收(公益財団法人かずさDNA研究所 ゲノム事業推進部 副所長 兼 部長)
講演者:吉田 千穂(Twist Bioscience アプリケーションスペシャリスト)
- みどころ
- 招待講演タイトル
ハイスループットDNA合成を用いたマルチオミクス解析
企業講演タイトル
TwistのハイスループットDNA合成技術による合成生物学とゲノミクスへのイノベーション
当社セミナーをより魅力的な内容にするにあたり、ランチョンウエビナー参加者の皆様の事前登録を実施いたします。ご登録いただいた方200名様のStarbucks eGift(ドリンクチケット)の特典を用意しております。
当社ウェブサイトにある以下のフォームからご登録をお願いいたします:
https://pages.twistbioscience.com/MBSJ2021.html
是非ご登録ください。
【お問い合わせ先】E-mail:jsalescustomer@twistbioscience.com
3BT02 | 12月3日(金)11:40-12:30 第2会場(301) |
HPLC及びMSを用いた分子構造解析の最新技術紹介 共催:株式会社島津製作所 |
司会:渡辺 淳(株式会社島津製作所)
講演者:髙橋 秀典(株式会社島津製作所)
- みどころ
- 生体高分子の化学構造解析は未だに困難な工程であり、HPLC及び質量分析計(MS)は強力な分析法のひとつです。本セミナーでは弊社が開発しているHPLC及びMSを用いた構造解析に関する最新技術について紹介します。例えば弊社独自のMS新技術として、原子状水素/酸素などのラジカルガスを用いた新規タンデム質量法が挙げられます。本手法により、これまで分析が困難であった生体高分子中の二重結合や水酸基の修飾位置などの帰属が可能になります。セミナーではこれら新しい技術の概要と生体試料の構造分析例についてもご紹介します。
3BT03 | 12月3日(金)11:40-12:30 第3会場(302) |
ロングリードシーケンシング 品質管理の重要性 共催:アジレント・テクノロジー株式会社 |
講演者:生井 聡史(アジレント・テクノロジー株式会社)
講演者:森下 真一(東京大学大学院 新領域創成科学研究科 メディカル情報生命専攻)
- みどころ
- ロングリードシーケンスのワークフローにおいて、スタートサンプルのゲノム DNA やライブラリといったさまざまなステップでサンプルの品質を確認することが必要です。
全自動パルスフィールドキャピラリ電気泳動システム Agilent Femto Pulse System は高分子 DNA の分析を短時間かつ微量で行うことが可能で、ロングリードシーケンスのワークフローに適したソリューションです。
今回は東京大学の森下真一先生より、ロングリードシーケンスワークフローで超微量 DNA を扱うために Femto Pulse をどのように活用しているか、またどのような新しい構造変異が見つかってくるか等の研究成果について紹介いただきます。
3BT15 | 12月3日(金)11:40-12:30 第15会場(501) |
色素と顕微鏡の相性 共催:株式会社ニコンソリューションズ |
司会:鶴旨 篤司(株式会社ニコンソリューションズ)
講演者:宮脇 敦史(国立研究開発法人理化学研究所 脳神経科学研究センター 細胞機能探索技術研究チーム)
講演者:松爲 久美子(株式会社ニコン)
- みどころ
3BT17 | 12月3日(金)11:40-12:30 第17会場(503) |
新たなSMART-Seq Kitが可能にする簡単かつ高品質なNGS用ライブラリー調製のご紹介 共催:タカラバイオ株式会社 |
講演者:イローナ ホルコーン(タカラバイオUSA)
- みどころ
- タカラバイオのSMART-Seqシリーズは、微量サンプルからでも簡単、確実にcDNAの調製が可能なため、RNA-Seq解析、とくにシングルセルやpgオーダーのRNAにおいて、多くの研究者の方にご利用いただいています。今回、新たな技術を搭載した「PLUS」シリーズがSMART-Seqに加わることで、感度や操作性はそのままに、ライブラリー調製までをカバーできるようになりました。本セミナーでは、SMART-Seq技術の詳細説明や「PLUS」シリーズの特長やその優位性についてご紹介いたします。