学会企画
キャリアパス委員会主催ランチタイムセミナー2022
アカデミアからの起業
- 日 時:11月30日(水)12:15-13:30
- 会 場:第16会場(幕張メッセ 国際展示場「特設会場4」)・オンライン
- 司 会:鐘巻 将人(国立遺伝学研究所)
研究室から起業って一体どうやってするの?駆け出しの大学院生から既にシーズを持っている研究者まで、多くの方々に興味ある話題でしょう。海外の有名研究者がベンチャー企業に関与していることも聞こえてきますし、折しも国は「10兆円大学ファンド」を設立して、大学の研究成果と産業の橋渡しを推進しようとしています。しかし、周囲を見渡しても、研究室から起業する方法を一から教えてくれる人はなかなかいません。
そこで本ランチタイムセミナーでは、知財・技術移転の専門家、ベンチャーキャピタル関係者、大学から起業した研究者をパネリストとして迎え、キャリアパス委員とともに起業を取り巻く環境と課題を、海外との違いも考慮しながら議論します。その上で、今後、日本式の起業システムをどのように作っていくべきか、さらには起業以外に研究成果と社会実装を橋渡しするキャリアがあるのか討論します。これらを通して、研究室の周辺にはキャリア形成のチャンスが沢山あることを、会場の皆様と共有できる機会にしたいと思っています。参加すれば、大学院生からお歴々の先生まで、蒙を啓かれること間違いなし!
- 安西 智宏(株式会社ファストトラックイニシアティブ 取締役・代表パートナー)
- 本田 圭子(株式会社東京大学TLO 取締役副社長)
- 仲木 竜(株式会社Rhelixa 取締役CTO・ファウンダー)
- 米満 吉和(株式会社GAIA BioMedicine Chief Scientific & Technology Officer/九州大学大学院薬学研究院 教授)
鐘巻 将人1, 來生(道下) 江利子2, 鈴木 淳史3, 林 克彦4, 平谷 伊智朗5, 斉藤 典子6, 安西 智宏7, 本田 圭子8, 仲木 竜9, 米満 吉和10
(1国立遺伝学研究所, 2第一三共, 3九州大学, 4大阪大学, 5理化学研究所, 6委員長/がん研究所, 7ファストトラックイニシアティブ, 8東京大学TLO, 9Rhelixa, 10GAIA BioMedicine/九州大学)
※参加者の皆様にご自身のスマートフォン・タブレット端末等から専用サイトへアクセスしていただき、ご意見やセッション中に行うアンケートの結果などを会場のスクリーン及びZoom Webinarでリアルタイム表示する「オーディエンスインタラクションツール(Slido)」を導入します。
研究室の働き方改革~withコロナ時代のネクストスタンダード~
- 日 時:12月1日(木)11:45-13:00
- 会 場:第16会場(幕張メッセ 国際展示場「特設会場4」)・オンライン
- 司 会:倉永 英里奈(東北大学大学院生命科学研究科)
多くの研究室がそれぞれの目標に向かって日々精力的に研究をすすめていると思います。目標を達成するためには面白い発見をし、発表していくことが第一ですが、それを効率的に行うために様々な工夫が研究室で成されていることでしょう。さらに、ここ数年のコロナ禍を経て、これまで行ってきた工夫や研究室ルールの変化を余儀なくされたり、またコロナ禍を機に始まった新しい工夫が非常に良かったり、と様々な影響があったのではないでしょうか?
キャリアパス委員会では、様々な研究室で行われている研究を効率的に進めるための工夫に着目し、皆様が実際に研究室で行っていたり、取り入れたいと思っている工夫、またはそれに関するご意見を集めるため、8月に事前アンケートを実施しました。ランチタイムセミナーの当日は、アンケート結果から様々な工夫を紹介すると同時に、それに対する思い、立場や年齢による違い、理想と現実、コロナ禍を経た経験などを議論し、参加者の皆様に研究室運営や日々の研究の進め方のヒントを持ち帰っていただけるような有意義な企画にしたいと思います。コロナ禍前後でプライベートでの新たな友人等との出会いや遊び方に関する変化などについても話題提供します。是非ご参加ください!
倉永 英里奈
聴衆参加型ディスカッションwithキャリアパス委員倉永 英里奈1, 石谷 太2, 井関 祥子3, 岩崎 由香4, 島田 緑5, 菱田 卓6, 木村 宏7
(1東北大学, 2大阪大学, 3東京医科歯科大学, 4慶應義塾大学, 5山口大学, 6学習院大学, 7副委員長/東京工業大学)
※参加者の皆様にご自身のスマートフォン・タブレット端末等から専用サイトへアクセスしていただき、ご意見やセッション中に行うアンケートの結果などを会場のスクリーン及びZoom Webinarでリアルタイム表示する「オーディエンスインタラクションツール(Slido)」を導入します。
第45回通常総会
第45回通常総会
- 日 時:12月1日(木)19:00-20:00
- 会 場:第19会場(幕張メッセ 国際展示場「特設会場7」)
- ※会場では軽食をご用意いたします。(先着順/数に限りがありますこと、ご了承ください)
研究倫理委員会企画・研究倫理ランチョンセミナー
「論文」を情報源とした発信、全部信じて大丈夫?
- 日 時:12月2日(金)11:45-12:35
- 会 場:第16会場(幕張メッセ 国際展示場「特設会場4」)
- 司 会:中山 潤一(研究倫理委員長/基礎生物学研究所)
近年、オープンアクセス化への流れが加速している。特に公的な研究助成によって得られた成果は、オープンアクセスによって自由にアクセスできるように公開すべきというのはもっともな意見であり、研究者、公的助成機関だけでなく、学術論文を出版する出版社が共同で取り組むことが望まれる課題であろう。一方、このオープンアクセス化の流れに便乗して、掲載料収入のみを目的とした粗悪雑誌が台頭するなどの問題も浮き彫りになってきた。また、プレプリントサーバを通して査読を経ていない論文が公開された場合、その内容に基づき発信された情報に対して私たちはどのように接したら良いのか、様々な課題が指摘されている。
今回の研究倫理ランチョンセミナーでは、学術出版の多様化について講演者に話題提供してもらい、今後私たちはどのように論文を公開し、また公開された論文の情報に向き合うべきなのか、研究者の立場から議論する機会にしたい。
「学術出版の多様化と社会における情報の取り扱い—新型コロナウイルス感染症にまつわる実例から考える―」
井出 和希(大阪大学感染症総合教育研究拠点/ELSIセンター)
オープンアクセス型出版は年々増加し、未査読論文(プレプリント)の公開も広がりつつある。本セミナーでは、学術出版の多様化についてその歴史を振り返ると共に、新型コロナウイルス感染症を題材として社会に対する影響について実例を通して考える。なお、本セミナーでは、事前にお答えいただいたアンケートの集計結果も紹介することで、参加者自身にとってごく身近な研究コミュニティの動向も紹介する。活発な議論を通して、情報共有や対話の機会となることも期待したい。