フォーラム

フォーラムテーマ一覧

※セッション番号について:
開催日 + フォーラム(F)+ -(ハイフン)+ 会場
(例)1F-01:第 1 日目・第 1 会場

※時間について:
18:30-20:00

※講演言語について:
E 英語 E/J 演者が選択 J 日本語

※フォーラムは現地開催のみとなります。
※オンライン配信やオンデマンド配信はありません。

1F-1012月6日(水)
18:30-20:00
クライオ電顕同志 / Cryo-EM network user group meeting
J
クライオ電顕ネットワーク・ユーザーグループミーティング
Cryo-electron microscopy network user group meeting
協賛:AMED 生命科学・創薬研究支援基盤事業(BINDS)
オーガナイザー
荒磯 裕平(金沢大学)、野澤 佳世(東京工業大学)
詳 細

クライオ電子顕微鏡解析技術の目覚ましい進歩によって、タンパク質の構造生物学は大きな発展を遂げた。今やクライオ電子顕微鏡装置は世界中に導入され、日々新しいタンパク質の立体構造が解き明かされている。日本国内では、クライオ電子顕微鏡解析を支援するため、AMED生命科学・創薬研究支援基盤事業(BINDS)の支援システム“クライオ電顕ネットワーク”が存在する。ここでは日本中に整備されたクライオ電子顕微鏡装置を効率的に利用できる環境が整っており、利用経験のない研究者は勿論、これまでタンパク質の構造解析を行ったことのない研究者でも、クライオ電子顕微鏡を用いた構造解析に取り組むことが可能となっている。本フォーラムでは、クライオ電子顕微鏡施設をさらに効果的に利用していくことを目指し、既存のユーザーだけでなく、今後利用を考えている研究者や、施設側の研究者も一堂に会し、クライオ電子顕微鏡解析に関して多角的な議論を行う。

1F-1112月6日(水)
18:30-20:00
VSパンデミック / Basic science versus pandemic
J
基礎研究 vs パンデミック
Basic science vs pandemic
オーガナイザー
佐藤 佳(東京大学)
詳 細

新型コロナウイルスパンデミックを過去のものとするため、あるいは、将来の新たなパンデミックに備えるために、基礎研究はなくてはならないものである。現状の研究上の課題や問題点を解決し、最新の情報や手法を取り入れた基礎研究を展開し、本邦から世界に伍する研究成果を世界に向けて発信していくためには、研究者どうしで広く情報を共有できる場を設けることが重要である。本フォーラムでは、新型コロナパンデミックで奮闘した基礎研究者集団「The Genotype to Phenotype Japan (G2P-Japan)」の活動内容を紹介する。本会への参加によって、基礎(ウイルス学)研究の重要さを理解し、それを深化させることによって、本邦のウイルス研究のプレゼンスを高め、パンデミック後の世界に向けた道しるべを示す機会としたい。

1F-1212月6日(水)
18:30-20:00
研究広報あれこれ / Tips for Research Public Relations
J
研究成果を多くの人に知ってもらうためのヒント
Keys to communicate your research with the public
オーガナイザー
工藤 光子(東京大学)、内田 博子
年会特別企画ページへ
詳 細

広報・サイエンスコミュニケーションの役割が注目され、それに関わる専門職も増えた今、実際にどのような取り組みが行われ、成果を上げているのでしょうか。研究者自身がより効果的に広報するためのHow toを紹介するとともに、これからのあり方について議論します。

1F-1312月6日(水)
18:30-20:00
サイコム課題 / Science communication, challenges, and issues
E/J
サイエンスコミュニケーター視点: 課題と慎重な問題
Science Communicators' perspectives: challenges and sensitive issues
オーガナイザー
國包ターヒューン レイモンド(九州大学)
詳 細

日本における組織レベルの科学コミュニケーションは、過去10年飛躍的に発展しました。今ではほとんどの大学と研究機関に、最新の成果を国内外のオーディエンスに伝えることを専門とする人材がいます。当初国際的なレピュテーションを高めるために始まった科学コミュニケーション戦略は、多様で多国籍な人々で構成された業界へと成長しつつあります。しかし、成長には新たな課題がつきものです。若手研究者が良いコミュニケーターになるために必要なスキルとは?科学におけるダイバーシティー問題とどう向き合い、改善すればよいのか?ジャンクジャーナルはどのように対処すればよいのか?科学の報道はこれからどう変わっていくのか?良い科学コミュニケーターは多様な背景の人々が社会と科学の位置について議論をする環境で育つ。科学コミュニケーションが直面する現在と未来の課題について、科学コミュニケーターと研究者のパネリストと一緒に議論しましょう。
Institutional level science communication in Japan has grown dramatically over the past decade. Today, most major institutions have experts who can communicate the latest breakthroughs to domestic and international audiences. What started as a way to improve international reputation has grown into a fledgling industry of diverse and multinational communicators. But growth brings new challenges. What skills do young scientists need to be better communicators? How do we confront our problems with diversity in the sciences? What can be done about junk journals? How is media coverage of science changing? Good science communicators are fostered in a diverse environment discussing the role of science in society. Join a diverse panel of communicators and researchers to discuss the present and future challenges of communicating science.

1F-1412月6日(水)
18:30-20:00
UJA留学のすゝめ2023 / UJA's 2023 Study Abroad Roadmap
J
「UJA留学のすゝめ2023」 日本の科学技術を推進するネットワーク構築
Functional network of Japanese researchers to promote science and technology
共催:一般社団法人海外日本人研究者ネットワーク(UJA)
オーガナイザー
北本 匠(千葉大学)、本間 耕平(慶應義塾大学)
詳 細

我々海外日本人研究者ネットワーク(UJA)は、2014年の日本分子生物学会から毎年フォーラムを企画してきた。そこでは海外で活躍する日本人研究者の方々と海外での成功の秘訣や世界のサイエンスの現状を共有し、会場全体でのパネルディスカッションでは日本人研究者が世界で活躍できる高機能なネットワーク作りについて熱く議論した。また、2013年から行っている研究者へのアンケートでは、多くの研究者は海外留学への興味を持っているものの、留学への不安とリスクを感じていることが明らかとなっている。こうした声に対して、時代背景に合わせて応えることが、留学への一歩を踏み出すための大きな助けになる。本フォーラムでは、様々なキャリアステージの留学経験者の体験談をご紹介しながら、アンケートの結果をふまえて、これからの時代に個々人の研究留学の効用を最大化するための議論をする。ハイブリッド形式で行われる場合は、オンラインにより留学中の研究者の講演についても検討している。

1F-1512月6日(水)
18:30-20:00
ゲノム起源学問所 / Genome Origin Academy
J
ゲノム起源を討論する学問所
Academy debating the origin of genomes
オーガナイザー
遠藤 俊徳(北海道大学)、中川 草(東海大学)
詳 細

共通の遺伝暗号と遺伝子発現の仕組みを持ちながら、同時にゲノムは生物の多様性を生み出してきた。本フォーラムでは、この生物の共通性と多様性をもたらすゲノムの起源と爆発的な進化を多面的に追求する、実験、テクノロジーからのアプローチ、およびデータ解析・AIからのアプローチについて、関連する研究を紹介し議論を深める「ゲノム起源の学問所」の創設を提案したい。

1F-1612月6日(水)
18:30-20:00
バイオバンク活用 / Biobank utilization
J
バイオバンクによる未来型医療実現に向けた研究促進
Promotion of utilization of biobanks for the realization of precision medicine
オーガナイザー
信國 宇洋(東北大学)、松岡 広(神戸大学)
詳 細

分子生物学研究の成果を人類の健康改善促進に活かすために、大規模なバイオバンクの整備が世界中で進められている。日本においても、Biobank Japan、National Center Biobank Network や東北メディカル・メガバンク計画などのバイオバンクが存在している。これ以外にも病院併設型のものを中心に特色のあるバイオバンクも多数設立されている。しかし、個別化医療などの未来型医療の促進のためにはまだまだその利活用は十分進んでいるとは言えない。本フォーラムは、国内の複数のバイオバンクの特色を理解いただくこと、それらの利用の仕組みを知っていただくことにより、利活用を推し進めることが目的である。そのため、バイオバンクの運営に携わる先生方からご説明を頂くとともに、実際にバイオバンクを利用された先生方からも解析情報等をバイオバンクから入手して解析した実例を紹介させていただく。このようなバイオバンクの活用実績や利用方法を知っていただくことで、今後ますます重要になるバイオバンクの有効利用を推し進める一助となればと考えている。

1F-1712月6日(水)
18:30-20:00
骨格筋の適応原理 / Adaptive Principles of Skeltal Muscle
J
骨格筋のダイナミクスの階層と適応原理
Hierarchy of Skeltal Muscle Dynamics and Adaptive Principles
オーガナイザー
跡見 順子(東京農工大学)、小林 琢也(順天堂大学)
詳 細

人は動物であり動くように設計されている。直立二足歩行を進化させた唯一の動物である。人の意志ある行動を支える約千個もある随意筋である骨格筋は、多様な人間文化を生み出した源泉であり、高齢社会を支える源泉である。骨格筋はタンパク質から成るソフトマテリアルであり、サルコメア構造をつくり多様な筋収縮形態で張力を発揮し行動を支えている。本フォーラムでは、加齢性の筋萎縮やサルコペニアの予防に必要な、原子分子の妙、タンパク質分子の妙、細胞システムの妙、身体の妙、を繊細につなげ、その冗長性がもつ適応のメカニズムから個体(身体)の運動に繋げる。

1F-1812月6日(水)
18:30-20:00
iPS集団遺伝学 / iPSC population genetics
J
ヒトiPS細胞をもちいた集団遺伝学と進化人類学
Population genetics and evolutionary anthropology using human iPS cells
オーガナイザー
太田 博樹(東京大学)、今村 公紀(京都大学)
詳 細

ヒトには特定の集団に特徴的な遺伝的変異(SNPなど)のタイプ(アレル)が存在しているが、その機能差に関する知見は著しく乏しい。本フォーラムでは、集団間のアレルの機能差に迫る新たなアプローチとして、バイオインフォーマティクスによるアレルの特定、集団iPS細胞の作製と分化誘導、アレル別の細胞機能解析の試みを紹介する。iPS細胞技術に基づく集団遺伝学の構築は、基礎研究のみならずプレシジョンメディシンにとっての基盤になると考える。

2F-0912月7日(木)
18:30-20:00
ウイルス進化予測 / Prediction of virus evolution
J
ウイルスの進化は予測可能か?~データ駆動アプローチによる挑戦~
Prediction of virus evolution: a data-driven approach
オーガナイザー
伊東 潤平(東京大学)、今野 直輝(東京大学)、高橋 迪子(高知大学)、川久保 修佑(北海道大学)
詳 細

進化予測は生命科学の究極の目標のひとつであると同時に、薬剤耐性病原体の出現予測など様々な課題に応用できるポテンシャルを秘めた科学技術である。従来、進化は偶発性の強いプロセスであるため、予測は困難であるとされてきた。しかし、データの蓄積とアルゴリズムの発展により、進化予測の実現可能性は急速に高まりつつある。本フォーラムでは、進化予測に関連する専門家を招待し、進化予測にブレークスルーをもたらす可能性のある技術と知見を紹介する。さらに、COVID-19パンデミックにおいて膨大な進化データが取得された新型コロナウイルスを例に、ウイルス進化予測の実現可能性について議論したい。

2F-1012月7日(木)
18:30-20:00
ライトシート活用 / Light-sheet microscopy applications
J
生命科学研究におけるライトシート顕微鏡利活用の最先端
Advanced applications of light-sheet microscopy in biomedical research
オーガナイザー
洲崎 悦生(順天堂大学)
詳 細

ライトシート顕微鏡は、シート状に成型した励起光を⽤いてサンプルを⾛査する⼿法で、同軸落射法に⽐べて⾼速性や低侵襲性に優れ、ボリュームイメージングに適している。組織透明化技術などサンプル調製法の発展、多光⼦照明、単対物照明系や格⼦型照明系などの⾼速・⾼解像度システムの開発などにより、近年の⽣命科学研究におけるライトシート顕微鏡の重要性が益々増している。本フォーラムでは、最先端のシステム開発や応⽤開発を推進する気鋭の研究者らにより、本顕微鏡の医学⽣物学分野での活⽤と展望について紹介し議論したい。

2F-1112月7日(木)
18:30-20:00
バイオGX / Bio GX
J
バイオグリーントランスフォーメーション
Bio Green Transformation
オーガナイザー
小倉 淳(長浜バイオ大学)、五條堀 孝(King Abdullah University of Science and Technology)
詳 細

微細藻類や微生物の利用、バイオインフォマティクス、ゲノム生物学、バイオミネラリゼーションの応用を中心に、脱炭素技術に関する最先端の研究開発を紹介する。世界が気候の危機に直面している今、二酸化炭素の排出を減らし、気候変動の影響を緩和するための革新的な解決策を探ることは、最も重要なことである。本フォーラムでは、バイオプロセスによる脱炭素技術に焦点を当て、持続可能で低炭素な未来に貢献する新規かつ有望な技術について掘り下げる。1. 微生物や微細藻類による炭素固定: 大気中の二酸化炭素を回収し、バイオ燃料、化学物質、材料などの有用な製品に変換できる微細藻類や微生物の工学に関する最新の進歩について議論する。2. ゲノム・メタゲノミックアプローチ:バイオインフォマティクスツールやゲノムバイオロジーを用いて、厳しい環境下で増殖する極限環境微生物など、炭素回収・貯留能力を高める微生物の同定・特性解析・工学的研究を紹介する。3. バイオ固定化技術:微生物、特に微細藻類や細菌がバイオミネラリゼーションによって安定した鉱物の形成を促進し、CO2を固体で隔離し、長期的な炭素貯蔵ソリューションとなる可能性を探る。

2F-1212月7日(木)
18:30-20:00
研究の周辺事情 / Circumstances surrounding the research
J
研究を進めるのは研究者だけじゃない!?~誰が何をどうするべきなのか
Researchers aren't the only ones advancing research!?
オーガナイザー
長神 風二(東北大学)、工藤 光子(東京大学)
詳 細

研究とは、計画を立て資金をとり実験してデータ解析して論文を書くこと。でもそれだけじゃない、その全部を一人でとも限らない。研究をデザインし、商品開発との間を繋ぎ、発明を守り、研究を人の倫にのせ、世に伝え、世の要望を聞き、現場にフィードバックする。それは研究を進めるには必要不可欠だけれど、誰がやる?URA?分担?分担者のプロ意識は?多様なあり方を実践してきた人とこれからの研究環境を話す会。

2F-1312月7日(木)
18:30-20:00
AI科コミの未来 / AI×SC
J
AIを用いた科学コミュニケーションの未来を議論する
Discussing the future of science communication using AI
オーガナイザー
佐野 和美(帝京大学)、矢吹 凌一(東京大学)
詳 細

2022年末より、OpenAIが作成したチャットボット「ChatGPT」を巡る議論が活発になっている。人間のように高度な会話や作文ができるとされるChatGPTのようなAIサービスは、社会を大きく変えると言われているが、科学コミュニケーションの現場でも活用することができるのだろうか。科学的な知識を学ぶ科学教育の場、研究内容を発信するプレスリリースの場、双方向のやり取りが求められるサイエンスカフェの場など、科学コミュニケーションが求められる現場には目的や方法、受け手である対話相手の違いなどによって非常に多様性がある。また、AIを動画作成のツールとして活用する方法も考えられる。本企画では、多様な場面での科学コミュニケーションを想定し、AIの活用の可能性や、AIの利用に向けての課題などを考えていきたい。登壇者からの話題提供の後、聴衆からも情報提供や体験談などをいただきながら、AIと科学コミュニケーションの未来について皆で議論をしていく予定である。

2F-1412月7日(木)
18:30-20:00
専門知とコロナ / Biological Expertise and COVID-19
J
分子生物学の専門知をどう伝えるか -新型コロナを巡る論点-
How should we communicate our expertise in molecular biology to society?: recent issues related to COVID-19 control measures
オーガナイザー
岡林 浩嗣(筑波大学)、松本 義久(東京工業大学)
詳 細

新型コロナウイルスの世界的流行は、それまでの社会のあり方を一変させ、経済面のみならず社会的にも大きなインパクトをもたらした。Covid-19の世界的流行から丸3年、生命科学に関する知識がこれほどまでに政治的にも一般社会においても話題にされたことは過去に無かったと言える。感染制御に関する方針や、mRNA型ワクチンを巡る様々な議論に加え、Covid-19の起源に関する話題を含め、現在でもSNS等を通じ、世界的な論争が続いている。新型コロナを巡っては、各種プレプリントアーカイブ上の未査読論文の情報や、専門家がSNSを通じて発信する情報に対する非専門家の反応が、時には社会の信頼や安全を毀損しかねないほどの大きな影響力をもっていることが改めて浮き彫りにされたといえる。本フォーラムではパネルディスカッション形式を中心とし、新型コロナを題材として、科学者が行政との連携を通じいかにして社会の安定と信頼性維持に貢献することができるのか、特に専門家のもつ専門知とその限界が正しく社会に解釈される為に必要な態度や枠組み、教育や制度上の問題について議論する。

2F-1512月7日(木)
18:30-20:00
低酸素感知応答系 / hypoxia sensing/response cascades
J
低酸素環境に対する感知応答機構研究の拡張と新展開
Augmenting diversity of hypoxia sensing/response cascades
オーガナイザー
鈴木 教郎(東北大学)、田久保 圭誉(国立国際医療研究センター研究所)
詳 細

地球上の酸素分子の増加に伴って、一部の生命は酸素を利用した効率的なエネルギー産生系を獲得し、多細胞化・大型化・高次機能の原動力とした。一方、酸素依存性の生物にとって、大きく変動する地球酸素環境は脅威となるため、生体内外の酸素不足を感知し、応答する多様なシステムを構築してきた。本企画では、様々な生物が進化の過程で獲得してきた多様な低酸素適応機構の分子機構を紹介し、その普遍性と合理性について議論する。

2F-1612月7日(木)
18:30-20:00
健康細胞ダイナミクス / Healthy Cell Dynamics
J
健康・老化・疾病の鍵を握る細胞ダイナミクス~細胞骨格の動的維持メカニズム
Cell Dynamics as a Key to Health, Aging, and Disease - Dynamic Maintenance Mechanisms of the Cytoskeleton
オーガナイザー
清水 美穂(帝京大学)、永井 友朗(福島県立医科大学)
詳 細

人の寿命は、120年といわれるが健康寿命と40年も差がある。人は多細胞動物であり、37兆個中 26兆個の細胞は接着により形態依存的に自律的に仕事をしながら『動く身体』内で生きている。細胞形態制御を担うのが細胞骨格であり、細胞自身が生きるため、分業としての必要な仕事をするために、動的システムが維持されている。が、培養細胞の研究と身体(個体)の研究成果は必ずしも連動していない。本フォーラムは、それぞれの研究を、「細胞骨格のダイナミクス維持」を鍵にして、両者をつなぐメカニズム解明を志向するフォーラムである。

2F-1712月7日(木)
18:30-20:00
新シナプス生物学 / New paradigm for synapse biology
J
シナプス生物学の新パラダイム創出
A new paradigm for synapse biology: from synapse to neuron
オーガナイザー
若月 修二(国立精神・神経医療研究センター)、吉田 知之(富山大学)
詳 細

ヒト脳には約1000億個ものニューロンがあり、個々のニューロンが何万ものシナプス結合を介して構築する巨大な神経ネットワークは、知覚や学習から記憶に至るまでの脳機能の基盤となっている。シナプス形成はこれまでさまざまな実験モデルや数多くの研究により追究され、そのの基本原理はある程度明らかにされたが、シナプス生物学を完全に定義するには至っていない。本フォーラムでは、神経生物学の第一線の研究者による最新の知見を紹介し、新シナプス生物学の分子的細胞的基盤について議論したい。

2F-1812月7日(木)
18:30-20:00
バイオマテリアル / Innovative biomaterials
J
異分野融合による革新的バイオマテリアルの創出
Innovative biomaterials generated by interdisciplinary research
オーガナイザー
長濱 宏治(甲南大学)、水谷 健一(神戸学院大学)
詳 細

多様な生命現象を高度に制御可能な革新的バイオマテリアルが切望されている。このため、生命科学の観点からバイオマテリアルの機能発現機序を正確に理解すると共に、生体環境におけるバイオマテリアルの構造や物性の動的変化を化学や物理学の観点から理解する異分野融合研究が近年始まっている。本フォーラムでは、生命科学・化学・物理学の観点からバイオマテリアルを掘下げることで、革新的バイオマテリアルの創出につながる知見を見出し、広く共有する。