第59回日本生物物理学会年会

年会長挨拶

髙橋 聡

第59回日本生物物理学会年会
年会長・実行委員長
髙橋 聡
(東北大学多元物資科学研究所)

 日本生物物理学会の第59回年会を、2021年11月25日から27日までオンラインにて開催します。「生物物理学」は、生物が示すさまざまな活動を、物理、化学、生物学、情報科学などを基礎とした幅広い研究者の共同作業により解明する学問です。ヘテロな研究者の集まりである日本生物物理学会にとって、最新の研究成果を発表し議論する年会はもっとも大切なイベントと言えます。多くの皆様に年会への参加を呼びかけたいと思います。
 第59回年会は、東北大学と山形大学の学会員を中心とした年会実行委員会により運営します。我々は、本年会を仙台市において現地開催すべく準備を進めてきましたが、新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、現地開催にはリスクが大きすぎると判断しました。この判断について、ご理解をいただけますと幸いです。
 本年会では、オンライン開催だからこそ可能な工夫により、活発な議論を促すとともに、多くの参加者が時間を共有した一体感を得られる運営を目指します。一般演題はビデオ撮影された口頭発表としますが、リアルタイムでの質疑応答の時間を持ちます。シンポジウムも基本的にリアルタイムにて実施しますが、学会期間中はオンデマンド聴講も可能にします。また、SNSによる参加者の横の繋がりを促す取り組みを行います。さらには、オンライン懇親会を開催し、若手奨励賞受賞者の発表などを楽しみながら、参加者が交流する時間を持ちたいと考えています。
 オンライン開催とはなりますが、年会の場で多くの皆様とお会いすることを心から楽しみにしています。通常の年会と同じようにテンションを上げ、存分にサイエンスと交流を楽しむ場として第59回年会にご参加ください。