会頭挨拶

第77回日本栄養・食糧学会大会
会頭 園山 慶
(北海道大学大学院農学研究院)

第77回日本栄養・食糧学会大会を、2023年5月12日(金)から14日(日)にかけての3日間、札幌コンベンションセンターにおいて開催いたします。新型コロナ感染症の拡大により、第74回大会は残念ながら中止、第75回大会はオンライン開催を余儀なくされました。しかしながら第76回大会は、ワクチン接種が進んだことに加え、芦田均会頭をはじめとして大会実行委員の皆様の多大なるご努力により、無事に対面で開催されました。第77回大会におきましても、感染予防に十分な配慮を実施した上で、対面で開催いたします。

2021年12月には日本政府の主催により東京栄養サミット2021が開催されました。また、2022年12月には第22回国際栄養学会議が東京で開催される予定です。第77回大会は、栄養・食糧学にとってこのような重大な国際会議を経て開催することとなるため、新たな一歩を踏み出す大会と位置づけ、「New Frontiers in Science and Arts – 科学・理論と実践の新しい地平」というテーマを掲げます。このテーマに基づき、特別講演、教育講演、シンポジウム、市民公開講座などを企画いたします。また、大会の中心である一般講演は、ポスター発表形式といたしますので、多くの研究発表と活発な討論を期待しています。特に、学生優秀発表賞の表彰を例年の大会と同様に行うこととしておりますので、受賞の対象となる学生の皆様はぜひ奮ってご発表ください。

大会の開催を北海道支部が担当するのは、第68回(原博会頭)以来9年ぶりとなります。北海道支部では、大会実行委員会を組織し、皆様方にご満足いただける大会となるよう、鋭意準備を進めております。5月中旬の札幌は、桜がそろそろ終わり、ライラックが見頃を迎える時期で、大通公園には名物の焼きとうきび(トウモロコシ)の屋台も登場します。会場の札幌コンベンションセンターの最寄駅である地下鉄東西線東札幌駅は、大通駅から約6分、JR札幌/地下鉄南北線さっぽろ駅から約11分(大通駅で乗換え)、地下鉄南北線すすきの駅から約13分(同)のところに位置します。会場での活発な議論の後には、爽やかな札幌を満喫していただくことができるでしょう。当日は多くの皆様とお目にかかることができますことを、実行委員一同心より楽しみにいたしております。