会頭挨拶
第75回日本栄養・食糧学会 会頭 加藤 久典 東京大学大学院農学生命科学研究科 特任教授 |
この度の新型コロナ感染症の拡大に伴い、2021年9月に予定されていた第22回国際栄養学会議(IUNS-ICN)を2022年12月6日~11日に延期することが決まりました。2021年の第75回大会は、社員総会と受賞講演や特別講演のみを6月5日(土)に東京で開催する予定で準備を進めてきました。IUNS-ICNが一年余り延期となったことで、2021年度における一般講演の機会がなくなってしまうという状況になりました。そこで急遽第75回大会をオンライン開催することが理事会で決定されました。
昨年12月にIUNS-ICNの延期が決まってから、実行委員長の喜田聡教授(東京大学大学院)を中心に、急ピッチで実施案を作成して準備を行っています。準備の時間が限られている中でしたが、特別講演、シンポジウム、一般演題(ポスター)、受賞講演、企業展示など、例年の大会に近い内容を盛り込むこととなりました。そうした手配がぎりぎり間に合う日程ということで、例年よりひと月あまり遅めの7月3日(土)~4日(日)を大会日程としました。一方令和3年度社員総会と各賞等授賞式は当初の予定通り6月5日(土)に開催しますが、これもオンライン開催となります。
今大会の特殊な状況を踏まえて、例年とは異なることがいくつかあります。プログラム集を学生会員以外の全会員に送付します。学生会員の方は、プログラムもウェブ上で見ていただくことになりますが、参加費を無料としました。講演要旨集は電子版のみとして、冊子体は原則として作成しません。その代わりといっては何ですが、大会参加費を例年よりぐっと抑えたものとしています。
昨年9月には第74回大会の一部の内容をウェブ開催しましたが、一般講演では活発なディスカッションがあり、工夫次第でオンライン開催でも充実した議論ができることを確認しております。第75回大会では、一般演題もZOOMを用いてディスカッションできるように計画しました。本学会は2022年に設立75周年を迎えます。第76回大会(神戸)では記念行事も計画されています。IUNS-ICNや75周年を控えてさらなる充実期に入った本学会の今大会に是非ご参加いただき、議論を深めて研究者同士の交流を広げていただけると幸いです。