会長挨拶
謹 啓
皆様方におかれましては益々御健勝こととお慶び申し上げます。
平素より格別のご支援を賜りまして、ここに厚く御礼を申し上げます。
このたび、第29回日本臨床精神神経薬理学会年会を2019年10月11日(金曜日)と12日(土曜日)の2日間に福岡国際会議場において開催させていただくこととなりました。この学会は、精神薬理学に役立つ臨床の実証科学的知見を確立することを目標に日本の臨床精神神経薬理学を牽引してきました。この学会は、臨床という土俵に軸足を据えています。症例報告を大事にするということも本学会の大きな特徴でもありましょう。精神科医をはじめ、薬剤師、精神神経薬理学研究者、製薬企業などの本学会への注目はますます増加しています。今回の年会は急成長を遂げているアジア神経精神薬理学会(AsCNP:Asian College of Neuropsychopharmacology、2019年10月11日(金曜日)から13日(日曜日)の3日間開催)と、臨床精神神経神薬理学の土台を支えている基礎精神神経薬理に軸足を置いた日本神経精神薬理学会(JSNP:2019年10月12日(土曜日)と13日(日曜日)の2日間開催)と同時開催となります。参加者の皆様方には現在の臨床精神神経薬理学の最先端の知見を提供できると確信いたしております。また基礎神経薬理やアジア諸国の薬物治療の知識なども同時に知ることができる貴重な機会であります。
本年会のテーマは「くすりからこころをかんがえる」といたしました。こころの病の原因はよくわかっていませんが、くすりは人のこころに変化を及ぼすことができます。くすりはこころにどのように働くのか?こころの回復にどのように寄与するのか?これらの疑問を皆で楽しく熱心に討論したいという思いをこのテーマに込めました。大勢の皆様が福岡市においでになり、情報交換や議論をされて、その成果がこころの病に苦しむ患者さんのお役に少しでも立てればと強く願う次第です。
多くの皆様のご参加を、心よりお待ちいたしております。
謹 白
2018年(平成30年)10月吉日
第29回⽇本臨床精神神経薬理学会年会(JSCNP2019) 会 ⻑ 吉村 玲児 (産業医科⼤学 精神医学教室) |