大会長挨拶

第19回日本蛋白質科学会年会 年会長
城 宜嗣(兵庫県立大学大学院生命理学研究科)
第71回日本細胞生物学会大会 大会長
遠藤斗志也(京都産業大学総合生命科学部)

ご 挨 拶

 第19回日本蛋白質科学会年会と第71回日本細胞生物学会大会の合同年次大会を2019年6月24日(月)より26日(水)までの3日間,神戸国際会議場,神戸国際展示場において開催いたします。

 蛋白質科学会と細胞生物学会の合同での年次大会開催は,はじめての試みです。生命機能の担い手の主役である蛋白質が生きた細胞という場でいかに働くかが近年分かるようになり、さらに従来は手が出なかった大きな蛋白質複合体や膜タンパク質の詳細な構造情報が得られるようにもなりました。また、計算科学により蛋白質が働く様子や構造変化を高い精度で予測,研究できるようにもなってきました。一方,生命の最小単位である細胞についても,その内部構造の詳細や動的変化が新しい顕微技術によって次々に明らかになったことにより,いままでわからなかった細胞内構造が見えるようになりました。一方で、オルガネラ間の物質や情報のやりとりが分かるようになり,それらを担う蛋白質の働く様子も議論できるようになってきました。こうした生命科学の急速な進展を背景として,蛋白質科学の研究者と細胞生物学の研究者が一堂に会し,情報を共有し人的に交流する場を持つ機が熟したと考え,両学会の合同年次大会を開催する運びとなりました。

 両学会が選んだ合同年次大会のハイライトとなる特別講演,各学会の個性を生かした従来型シンポジウム,ワークショップ,一般講演・ポスター発表,各種顕彰等に加えて,本合同年次大会ならではの合同シンポジウム等も企画しています。参加される皆さんには,蛋白質科学,細胞生物学の最前線の研究成果を多数ご発表いただけるよう準備しております。両学会に共通する文化である,学生・若手研究者からシニアの研究者の方々まで,熱い議論を交わしていただく交流の場も十分に用意いたします。企業・団体様の展示,ランチョン/テクニカルセミナー等を多数準備し,参加される研究者の皆さんが知りたい情報をさまざまな形で採り上げる予定です。なお、細胞生物学会は例年通りですが,蛋白質科学会ははじめての試みとして、学生の参加費は無料といたします。

 それでは,多くの皆さんと神戸でお会いできることを,楽しみにしております。


第19回日本蛋白質科学会年会
 年会長 城 宜嗣
    (兵庫県立大学大学院生命理学研究科)
第71回日本細胞生物学会大会
 大会長 遠藤斗志也
    (京都産業大学総合生命科学部)

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