ご挨拶

第8回日本感染管理ネットワーク学会学術集会の開催にあたって

会長
萬井 美貴子

医療法人社団顕鐘会
神戸百年記念病院

 この度、第8回日本感染管理ネットワーク学会学術集会を2019年5月24日(金)から25日(土)の2日間にわたり、あわぎんホール(徳島県徳島市)で開催させて頂くことになりました。このような大役を拝命いたしましたこと、会員の皆様には深く感謝申し上げます。

 さて、今回の学会学術集会は、テーマを「感染管理は基本から ~立ち返ろうBasis、踏み出そう新たなStep~」といたしました。我が国は、世界的にも類を見ないほどの速さで、高齢化が進み、既に人口減少も始まっています。日本経済が低迷する中で、国は成長戦略の一旦として観光立国の実現に向け舵取りを行ってまいりました。現在、我が国を訪れる外国人は年々増加し、同時に、我々も海外旅行が身近なものとなっています。それに伴い、麻疹をはじめとする感染症の流行、デング熱などの輸入感染症対策に奔走したことも記憶に新しいところです。2020年の東京オリンピックの開催を控え、あらゆる危機を予測し対策を進めていく必要があると考えます。

 このような社会的背景を踏まえ、様々な感染症の脅威に対応するには「基本(Basis)」が重要であると考えました。そこで、今一度自分自身の感染管理の知識、技術を振り返り、根拠を持って感染対策を実践する、という意味を込めて、今回のテーマといたしました。開催地が徳島県であることから、「阿波踊り」の足運びとも兼ねて、着実なStepを踏み、感染対策を進めていきたい、との思いも込めています。

 会員の皆様には、日々の感染対策の成果・あゆみを本学会学術集会でご報告いただき、会員相互の情報共有の場となることを願っています。また「基本」に立ち返るためのプログラムや新たな一歩を踏み出すために役立つであろう企画を準備しております。

 5月の学会学術集会の開催地は、映画「眉山」のタイトルとなった、眉山の新緑が美しい時期です。眉山とともにあわぎんホールで皆様のご参加をお待ちしております。

 最後になりましたが、本学会学術集会を開催するにあたり、諸先生方にはご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。また、企画運営にご尽力いただきます会員の皆様、ご支援いただきます法人会員様に心より感謝申し上げます。