このたび、第57回日本生物物理学会年会を2019年9月24日(火)から26日(木)の3日間、宮崎市のフェニックス・シーガイア・リゾートにて開催させていただくこととなりました。皆様方のご期待に応える年会企画と円滑な運営を目指し、準備を進めております。

生物物理学領域では、物理学や工学の実験手法や理論を基盤として、単1分子レベルから超分子、細胞、臓器、個体、生態系、進化に至るあらゆる階層でのさまざまな生命機能や現象のメカニズム解明を目指し、日々、研究と議論が繰り返されております。一方、社会は今、ビッグデータや人工知能(AI) による第4次産業革命を経て、さらに、バイオテクノロジーを融合することで、先端医療、創薬、ナノテクノロジーから自然環境保護、さらには、漁業・農業まで起きる大きなパラダイムシフト、すなわち、第5次産業革命(Society 5.0)を控えています。生命機能や生命現象の根本メカニズムを新しい計測技術開発を伴い定量的に解明することは、生命の謎を解くという学術的な意義にとどまらず、第5次産業革命を基盤として支えるものであるとの期待がかけられております。「早朝から深夜までとことん」生物物理学の進歩に触れ、新たな切り口から生命現象を討議することで次世代を担う研究者の育成に貢献する場を提供していきたいと考えています。

魅力満載の記憶に残る年会になるよう年会実行委員会一堂で準備を進めています。是非多数の演題応募とご参加を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。


第57回日本生物物理学会年会
年会長 永井 健治
大阪大学 産業科学研究所 生体分子機能科学研究分野