第34回一般社団法人日本顎関節学会学術大会の開催にあたり

 この度、第34回一般社団法人日本顎関節学会総会・学術大会を2021年(令和3年)10月23日(土)~10月24日(日)の2日間にわたり、東京都千代田区の学術総合センター・一橋講堂(聖地)におきまして開催させて頂く予定でした。しかし新型コロナによる影響により、2021年(令和3年)10月23日~11月23日(火)の一か月間にわたり、WEB開催とすることを決めさせていただきました。本来であれば,学術総合センター・一橋講堂(聖地)におきまして開催する予定でしたが,3月現在の時点で,COVID-19の感染の状況は判然としていません。学会開催の準備のためには苦渋の選択ですが,本年度もWEB開催とさせていただきます。理事会および社員総会などの附帯会議については、7月中にWEBまたはメール会議で開催させていただく予定です。
 WEBでの開催となりますが,多数の参加をお願いいたします。学術大会と総会・理事会および社員総会などの附帯会議の日程が分かれますが、ご理解いただけますようお願い申し上げます。
 今回のプログラムとして、[メインシンポジウム]に、脳神経外科、耳鼻科、整形外科の先生をお招きして「顎関節と隣接医学の現在とそして未来へ」。[シンポジウム]には、精神科、ペインクリニックの先生をお招きして「1:口腔顔面領域の慢性痛と医療連携の現在とそして未来へ(日本顎関節学会、日本口腔顔面痛学会ジョイントセミナー)」、2:精神科・認知行動療法の専門医をお招きして「臨床医の会企画シンポジウム「顎関節症Ⅱ軸(心理社会的要因)への対応をマスターしよう!」、3:顎関節疾患の診断と外科治療 ~運動療法が奏功しない場合の対応について考える ~、4:現在から未来につなぐ顎関節疾患の臨床と研究~若手臨床家・若手研究者からのメッセージ~、5:顎関節症とTMD-世界の潮流を知る、6:オーラルフレイルの現在とそして未来へ。さらには教育講演として1:歯科衛生士セミナー -歯科衛生士がどのように顎関節症と関わるか?、2.スポーツと顎関節、3.口腔機能発達不全への対応と顎関節症予防、4:矯正歯科と顎関節症 など盛りだくさんな内容を企画しています。今回、シンポジウムは事前に講師が集まりディスカッションまで収録する予定です。全WEB開催ですので、全プログラム期間中何回でも視聴が可能です。
 第33回総会・学術大会,そして第34回総会・学術大会も、COVID-19の感染拡大のため,断腸の思いながら通常開催は断念され、WEB開催となりました。来年がどのような状況になっているのかはまだ分かりませんが、来年は無事に対面での開催ができることを望みます。そしてこの決断が「少し早かったじゃないの!」と皆様に言われることを祈念いたします。是非、多くの先生方、歯科衛生士、医療関係者の皆様のご参加をお待ちしています。どうぞ御期待ください!

第34回一般社団法人日本顎関節学会学術大会
大会長 本田和也
日本大学歯学部歯科放射線学講座 教授