その分、オンライン学会のメリットを活かして、プログラムの充実を工夫しました。まず、通常の学会ではなかなかお呼びすることができない、海外の著名な研究者に、時差の影響が最小限となる朝と夕方の時間帯に基調講演を依頼しました。大変幸運なことに、2020年にCRISPR-Cas9の発見によりノーベル化学賞を受賞されたEmmanuelle Charpentier博士に、3日目の特別基調講演を頂けることとなりました。また、2022年1月にはブタの心臓をヒトに移植して機能したというニュースが世界中を駆け巡りましたが、ゲノム編集ブタによる異種免疫拒絶回避の第一人者であるEckhard Wolf博士に、2日目の基調講演を頂きます。さらに、Cas12aやBase editorなどのゲノム編集技術とビッグデータを組み合わせた先端的な研究で世界をリードされているHyongbum Henry Kim博士にも、3日目の基調講演に御登壇頂きます。ゲノム編集研究の世界的な潮流を感じて頂ければと思います。