会長挨拶
第32回日本シェーグレン症候群学会学術集会は、2024年9月27日(金)、28日(土)の2日間淡路夢舞台国際会議場で開催させていただきます。前任の佐野統教授が第22回を主宰させていただいて以来の当教室の主宰となります。大変光栄なことと存じます。
私はリウマチ専門医になってからシェーグレン症候群を診断することの重要性を意識しました。幸い、当教室では週1回、後期研修医は指導医とともに口唇生検を行ない、組織所見を検討しております。診断するための環境も整っていたことから、シェーグレン症候群に興味を持つきっかけになったと思います。
本学会は1990年に第1回学術集会が開催され、シェーグレン症候群及びIgG4関連疾患の病因・病態解明、診断基準の制定、標準治療を目標として、発展を続けてまいりました。
2019年12月以降、新型コロナ感染のため、全世界は大きな変化を求められてきました。学術集会もWeb開催となり、次に対面とWeb併用での開催が行われるようになりました。その間のWeb会議の発展、また、AI技術の発達は目覚ましいものがあります。これらの技術が医学・医療の分野においても導入されてきております。そのため、我々は新しい変化を受け入れながら、新たなステージへ発展していくことが求められています。そこで、本学会のテーマとして、「変化を受け入れ新たなステージへ」とさせていただきました。
今回の学会場は淡路島にあります。淡路島は古事記・日本書記によると日本列島で最初に生まれた島「淡道之穂之狭別島(あわじのほのさわけのしま)」と記されております。「国生み神話」に思いを馳せ、御食国(みけつくに)として知られる淡路島の豊かな食材を楽しんでいただき、夢舞台に立って発表していただき、活発な意見交換をしていただければと思います。そして、新たなステージへ繋がればと期待しております。学会員の皆様、関連各科の皆様の積極的な御参加、活発な意見交換を心よりお待ちしております。