第10回 日本感染管理ネットワーク学会学術集会

Greeting

ご挨拶

第10回 日本感染管理ネットワーク学会学術集会の開催にあたって

会長 鍋谷 佳子

国立大学法人 大阪大学医学部附属病院 看護部
 このたび、第10回日本感染管理ネットワーク学会学術集会を、2022年5月20日(金)から5月21日(土)の2日間、奈良春日野国際フォーラム甍~I・RA・KA~において開催させていただくことになりました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、一昨年は延期、昨年はWEB開催でした。今回の学術集会は、皆様の参加しやすい形で参加していただければと、ハイブリッド開催とし、後日配信も行います。

 感染管理を取り巻く環境は、医療の高度化や高齢化により、医療施設だけでなく、在宅を含む地域全体への関わりが求められていました。また、社会のグローバル化が進む中、輸入感染症、新興感染症などに対する対策、薬剤耐性菌への対応なども求められ、私たち感染管理担当看護師(ICN)の役割は拡がりつつありました。

 そんな中、COVID-19のパンデミックにより、さらにICNの活動は注目を集めることとなりました。ICNは、医療施設内のあらゆる部署、他の医療施設、行政、高齢者施設等の福祉施設、マスコミ等、様々な人と改めて繋がり、活動の場が拡がりました。そして活動の場の拡がりとともに、ICNの役割も拡大し、変化してきていると感じています。
 このような状況をふまえ、本学術集会のテーマを、「繋がる 拡がる 深まる 感染管理」としました。COVID-19により、様々な人と繋がり、ICNの役割は拡がりました。今後はこの経験をふまえ、深めていこうという思いを込めています。
 今回は、COVID-19対策だけでなく、ICNならではのプログラムを意識し、他領域の看護師との連携や薬剤耐性菌対策、サーベイランス、看護師特定行為についても取り上げました。

 第10回という節目の学術集会であり、関西での開催ということで、関西らしい企画も考えております。現地に来られても、WEBで参加されても、参加された皆様が学びを深め、今後の活動のエネルギーになる学術集会としたいと考えています。古都奈良にて、鹿とともに多くの皆様のご参加をお待ちしております。

 最後になりましたが、本学会学術集会を開催するにあたり、ご支援・ご指導を賜ります諸先生方、並びに企画運営に多大なるご尽力いただきます会員、法人会員の皆様に心より感謝申し上げます。