日本ゲノム編集学会日本ゲノム編集学会

大会長挨拶Greeting

開催に向けて

【ご連絡】
第6回大会について、現地開催の可能性を続けておりましたが、福岡県にも5月12日より緊急事態宣言が発令される見通しとなりましたので、本大会をオンラインでの開催に切り替えることといたしました。

開催方法は変更となりましたが、ゲノム編集技術に興味をお持ちの研究者や開発者の皆様に、多数ご参加くださいますようお願い申し上げます。

皆様の参加を心よりお待ちしております

令和3年5月10日
中村 崇裕
日本ゲノム編集学会 第6回大会 大会長
九州大学 大学院農学研究院






2016年4月に発足しました日本ゲノム編集学会の第6回大会を2021年6月16日(水)から18日(金)の3日間に渡り、九州大学馬出キャンパスの百年講堂で開催させていただくことになりました。。

2020年ノーベル化学賞が「CRISPR/Cas9ゲノム編集法の開発」に携わったシャルパンティエ教授とダウドナ教授に授与されたとおり、ゲノム編集技術の開発と利用は飛躍的な速度で拡大しています。ゲノム編集技術の確立により、生物のゲノム配列情報を利用した生命現象のさらなる理解といった基礎生物学の発展はもとより、様々な農林水畜産物の品種改良、微生物等による機能性物質の生産、創薬、および創薬支援、など、様々な生物系産業分野でも爆発的な広がりを見せています。

最近では、ZF、TALE、CRISPR/Cas9といった代表的なゲノム編集ツール以外の新たな素材を利用したゲノム編集技術が開発されつつあるほか、ゲノム編集のもっとも代表的な利用法である「目的のDNA配列を認識して切断する」以外の、一塩基置換、エピゲノム編集、転写制御、RNAを標的とした編集にも、そのコンセプトが拡大してきており、ゲノム編集技術の開発と利用が成長期に入りつつあると感じています。本学会は、進捗の著しいゲノム編集の国内外の最新動向について、アカデミアと企業の研究者の皆様の情報交換および交流の場を提供することを大きな目的としています。

第6回大会では、これまでの大会の良き流れを継承しつつ、新しくゲノム編集技術を始められる方々への教育セッションを始めとして、新しく開発されてきたゲノム編集ツールとその応用的利用、ゲノム編集の利用が最も活発に進められている医療、また植物や微生物などの様々な生物での利用、ゲノム編集の適用における大きな課題であるデリバリー技術、知財およびELSIに関する話題を本部企画セッションとして予定しております。

covid-19による影響のため、第5回京都大会は残念ながら中止となってしまいました。第6回福岡大会は現地開催を予定しており、久方ぶりに皆様とお会いできればと考えております。ゲノム編集技術に興味をお持ちの研究者や開発者の皆様に、多数ご参加くださいますようお願い申し上げます。皆様の参加を心よりお待ちしております。

中村 崇裕
日本ゲノム編集学会 第6回大会 大会長
九州大学 大学院農学研究院