此の度、第41回日本炎症・再生医学会を2020年7月8日(水)から9日(木)にかけて、伝統ある京王プラザホテルにて開催致します。ただし新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、会員の皆様の安全確保と炎症・再生医療に関する継続的な学術知の集積の必要性等を鑑みて、会期当日のLive配信と、可能なプログラムでは後日オンデマンド配信を組み合わせたWeb開催と致しますので、Live配信対象セッションの座長・演者以外の参加者は学会会場へご来場いただくことなく、自宅や施設等で様々な魅力あるプログラムを聴講し、ご参加いただけますように工夫して開催する所存です。
本学会は1972年に「炎症研究会」として発足、1980年に「日本炎症学会」に改称、2001年の学会からは「日本炎症・再生医学会」としてさらなる発展を遂げている歴史ある学会です。私自身もこれまでに歴代の理事長や会長の先生方から直接ご指導を仰いできました。「日本炎症・再生医学会」としても20回の節目に本学会を主催する身に余る重責をひしひしと感じています。
「炎症・再生医学の祭典」をテーマに掲げた本学会では、特別講演として京都大学の森和俊教授(小胞体の機能と制御のダイナミクス)、大阪大学の長澤丘司教授(造血幹細胞を維持する骨髄微小環境(ニッチ)を構成する間葉系幹細胞)、慶應義塾大学の岡野栄之教授(中枢神経系の再生医療と疾患研究)、そして本学会理事長である竹内勤教授(免疫・炎症疾患の分子病態とその治療戦略)にお願いしています。炎症と再生の広範なテーマに及ぶ12のシンポジウムをプログラム委員の方々のご尽力で用意しています。さらに本学会の伝統である「産学連携」の大きなプラットホームであるために、アカデミアの基礎・臨床研究者のみならず、企業の研究者にとっても主要な発表・議論の場となることも極めて重要であると考えており、幸いにも今回多数の演題を頂戴しております。
多くの会員ならびに関係者の皆様と会場でお会いして直接ご挨拶申し上げられないことはとても残念でございますが、2020年の七夕翌日から始まる「炎症・再生医学の祭典」を皆様が存分にお楽しみいただけますよう、状況の変化には柔軟に対応しながら最後まで尽力致しますので、皆様のご理解ならびにご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。
会長 亀田 秀人
東邦大学医学部内科学講座膠原病学分野