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大会長挨拶
Greeting
開催にあたり
第5回日本ゲノム編集学会を、2020年6月15日(月)から17日(水)の三日間に渡り、京都大学の百周年時計台記念館で開催させて頂く事になりました。2016年4月に日本ゲノム編集学会が発足して以来、京都では初めての年次大会開催となります。
皆様すでに良く御存知の通り、ゲノム編集はCRISPRの登場により、世界中の生命科学分野で爆発的な広がりを見せています。任意のDNA配列を認識して切断するというシンプルな作用機序ながら、ゲノム編集技術の応用は多彩であり、生命科学の必須ツールの一つと言っても過言ではないでしょう。基礎研究はもちろんのこと、育種技術と組み合わせた有用農水産物の新品種作出や、有用物質の生産、これまで治療が難しかった難病に対する新しいゲノム編集医療の開発まで、その可能性は計り知れません。
日本ゲノム編集学会は、そんな進捗の著しいゲノム編集研究における国内外の最新動向を効率的に共有して把握する事ができるよう、アカデミアや企業の研究者が一堂に会して交流や情報交換ができる場を提供することを目的としています。大会組織委員会の先生方の御尽力の下、第五回大会でもこれまでの良き伝統を継承しつつ、多岐に渡るゲノム編集研究の最先端を分かりやすく掴んで頂ける様、プログラムやセッション構成にも思考を凝らして準備を進めています。特に、CRISPR-Cas9に変わる新しいゲノム編集プラットフォームや、非モデル生物でのゲノム編集の実際、技術面のみならず規制や社会受容を含めた議論が必要な食品分野、実際に臨床応用へと動き出している医療分野、などなど、特に重要な分野にフォーカスした魅力的なセッションが目白押しです。
今大会からの新しい試みとして、次世代のゲノム編集研究を担う若手や学生の積極的な参加を促すために、学生の参加費をディスカウントします。また、今回の年会では優秀発表賞を新設し、発表者の中から優秀な演題を選び表彰したいと考えています。是非、多くの皆様から積極的に御参加・演題登録を頂ければと思います。
最後に、6月の京都は新緑や紫陽花が美しく、多くの見所もあります。歴史と伝統が根ざす京都の地で、皆様をお迎えしてゲノム編集研究の話に花を咲かせられる事を楽しみにしております。
ゲノム編集編集技術に興味をお持ちの研究者や開発者方に、多数ご参加くださいますようお願い申し上げます。皆様の参加を心よりお待ちしています。
第五回日本ゲノム編集学会年会 大会長
京都大学 iPS細胞研究所 臨床応用研究部門
堀田 秋津
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