Single-Cell 2019_OSAKAセミナー

シングルセルテクノロジーの基礎から応用への可能性Single-Cell 2019_OSAKAセミナー

開催にあたり

昨年は会場のキャパを超える方々にご来場いただき、このように盛況のうちに終えることができました。参加者の皆様、スポンサー各社、そして阪大微研の関係者をはじめとしたスタッフの皆様にはこの場をお借りして深謝申し上げます。

昨年に引き続き、今年も大阪でシングルセルセミナーを開催する運びとなりました。皆様のシングルセルゲノミクスに対する期待はこの1年で大きく変化したと感じております。あらゆるフィールドにシングルセル解析が登場し、シングルセル遺伝子発現解析がサイエンスの一翼を担っているのは皆様が実感されていることと存じます。2018年、サイエンス誌が最も核心的であった科学ニュースとして選んだBreakthrough of the yearの第一位は”Development cell by cell”、すなわちシングルセル解析による発生過程の再構築でした。

このように、シングルセル解析が実践段階に入った今、「やること」が大切なのではなく、シングルセルゲノミクスがもつ真の価値を見極め、皆様の研究に最適な形で活用していただくことがますます重要になっていると感じております。演者の選定過程を含む企画は主宰者で行っていただいており、私は会を進行する役割のみを務めさせていただく形ではありますが、演者そして参加者の皆様と共にディスカッションできたらと祈念しております。スポンサー各社から最新の技術の発表があると聞いており、どんな内容か今からわくわくしております。

当日、会場で皆様にお会いできるのを今から楽しみに致しております。

渡辺 亮(京都大学 iPS細胞研究所)