第43回日本分子生物学会年会

ワークショップ

ワークショップはZoomウェビナーで開催します。ライブ配信に加えて、配信準備が完了次第、1週間オンデマンド配信を予定しています。

セッション番号について:
開催日 + 午前 / 午後 (A / P) + ワークショップ(W)+ -(ハイフン)+ チャネル
(例)1AW-01:第 1 日目・午前・第 1 チャネル

※時間について:(AM)9:00-11:30、(PM)15:30-18:00
発表と質疑応答を合わせて135分の予定は変わりませんが、演者交代などの時間的な余裕を設ける意味で、合計150分とさせて頂きます。

※すべて英語での開催となります。質問は日本語でもして頂けます。ライブ配信時の視聴方法については、改めて詳細をお知らせします。

シンポジウムとワークショップいずれについても、セッション終了後のトークルーム "Meet the speakers" を設けます。演者と個別に話したい方や、演者同士の議論にお使いください。

1AW-01 12月2日(水) AM
転写プロファイリングから構造・動態・制御・空間・疾患の理解へ(シングルセル研究の革新的飛躍)
From transcriptional profiling to structure, dynamics, regulation, space, and disease -Innovative progress of single cell research-
オーガナイザー
野村 征太郎(東京大学)、油谷 浩幸(東京大学)
詳 細

シングルセルの転写プロファイリングが一般的な研究手法となった今、その転写産物がいかに生まれていかに機能するかといった生命現象の本質につながる連続的な研究手法の構築が求められている。そこで本ワークショップでは、転写の本質であるヌクレオソーム構造と動態、それに関わる分子間相互作用としての相分離、核内を支配するエピゲノム転写制御、それにより生まれる転写の動的制御とフェノタイプ変化、空間的に制御された細胞間相互作用、臓器やオルガノイドといった高次生命システムにおける疾患理解、を一続きにすることにより、転写プロファイリングから発展した多階層連結型のシングルセル研究の将来展望を描くことを目指す。

1AW-02 12月2日(水) AM
機能性RNAによる核と染色体のダイナミクス制御
Functional non-coding RNAs in nuclear and chromosome dynamics
オーガナイザー
斉藤 典子(がん研究会)、岩崎 由香(慶應義塾大学)
詳 細

複雑な核内構造や遺伝子発現を維持する必須因子として、機能性非コードRNAの重要性が報告されている。本ワークショップでは、染色体配置、エピジェネティック制御、3次元ゲノム構造、ゲノム編集などに関わる機能性RNAに着目する。最新技術や独自技術により解明された機能性RNAの多彩なメカニズム、正常な生体活動やがんを含む疾患における役割の解明に迫る。ゲノムの非コード部位に隠された生命のしくみを考察、議論する。

1AW-03 12月2日(水) AM
生理学的恒常性の維持に必須な翻訳制御の解析
Molecular mechanisms of translational control as key determinants of physiological homeostasis
オーガナイザー
栁谷 朗子(沖縄科学技術大学院大学)、JARAMILLO, Maritza(National Institute of Scientific Research (INRS))
詳 細

翻訳制御は栄養状態や病原体感染といった環境変化に迅速に対応する遺伝子発現制御である。また、減数分裂後の生殖細胞や初期胚における転写阻害下での遺伝子発現は翻訳制御により行われる。翻訳制御の破綻はがんや糖尿病などの疾患を引き起こし、さらにウイルスといった病原体は自身の複製に有利になるように感染細胞の翻訳制御をかく乱する。各生理機能における翻訳制御を解明することは様々な疾患に対する革新的な治療法の確立に役立つ。本ワークショップは免疫、代謝や神経系における生理機能の恒常性維持に必須な翻訳制御を明らかにする。

1AW-05 12月2日(水) AM
メチル化生物学
―非ゲノムメチル化がもたらす新しい生命現象の理解を目指してー
Methylation biology
Understanding the New Biological Phenomenon by Non-genomic Methylation
オーガナイザー
今野 雅允(大阪大学)、常陸 圭介(藤田医科大学)
詳 細

メチル化による生命現象の理解はこれまでゲノムを中心に語られてきた。しかし近年では非ゲノム(RNA, タンパク質)のメチル化の重要性も少しずつ理解され、今後この分野の飛躍的な発展が期待されている。本講演では若手を中心とした研究者による非ゲノムメチル化学の最新の知見を紹介すると共に、本分野への若手研究者の新規参入のきっかけを提供し、非ゲノムメチル化学のさらなる発展を目指す。

1AW-06 12月2日(水) AM
寄生共生複合体における分子レベルでの相互作用
Molecular interactions in parasitic and symbiotic complexes
オーガナイザー
青木 考(大阪府立大学)、佐藤 雅彦(京都府立大学)
詳 細

環境中で寄生あるいは共生という形で影響を及ぼしあっている生物間では、様々な相互作用が起こっている。この相互作用の分子生物学的理解がこれまで不十分であったが、非モデル生物のゲノム解析等の進歩により、相互作用を双方向的に伝播する分子の実体が明らかにされつつある。本ワークショップでは、寄生または共生関係にある生物種間で起こっている分子の種間移行や個体機能調節への影響に関わる研究の進展を紹介する。

1AW-07 12月2日(水) AM
炎症細胞の時空間多様性による恒常性と疾患制御
Spatiotemporal diversity in inflammatory cells in biology and pathobiology
オーガナイザー
真鍋 一郎(千葉大学)、尾池 雄一(熊本大学)
詳 細

炎症は本質的に保護的な生物応答だが、一方でその遷延と制御異常は多様な生活習慣病やがんを引き起こす。炎症は、細胞が時空間的にダイナミックな相互作用を繰り返すことによって開始、展開し、恒常性の回復あるいは組織障害へと向かう。シングルセル解析等の進歩により、炎症と修復を推進する細胞の多様性が明らかとなり、炎症プロセスとその生理学的・病理学的意義の理解が刷新されつつある。本ワークショップでは組織炎症と恒常性を駆動する細胞と細胞間相互作用の多様性に迫りたい。

1AW-08 12月2日(水) AM
「核とミトコンドリアのシナジー」から紐解く生老病死の分子生物学
Forefront of molecular biology and life-aging-disease-death unraveling from "nucleus and mitochondrial synergy"
オーガナイザー
田中 知明(千葉大学)、南野 徹(新潟大学)
詳 細

エピゲノム異常やゲノム不安定性など核内事象の分子生物学は、生老病死を紐解く鍵となる。一方、寿命(lifespan)という観点からは、出芽酵母や線虫、ショウジョウバエなどのモデル生物の解析が盛んになされてきたが、テロメア、DNA損傷、酸化ストレス、サーチュイン、栄養、代謝などの老化シグナルは共通して核とミトコンドリアシグナルにクロストークする。事実、約1200種にも及ぶ複雑なタンパク構造体であるミトコンドリアは、核とのシナジーを生み出す中で、老化やがん化シグナル・代謝環境変化に応じて多くの細胞内代謝経路とエネルギー産生を統括する。本ワークショップでは、「核とミトコンドリアのシナジー」をテーマに、geneticsのみならず、Single Cell解析・ロカラザトーム解析・SWATH-MS解析など新たなアプローチを通じて、疾患病態との関わりを切り開いてきた先駆的研究を取り上げる。新しいオミックス技術的視点と核とミトコンドリアのシナジーから紐解く生老病死の分子生物学について、これから切り開かれゆく新たな可能性について、皆さんと議論を深めたい。

1AW-11 12月2日(水) AM
細胞運命ダイナミクスの定量的理解と操作の実現に向けて
Quantitative understanding and manipulation of cell fate dynamics
後援:新学術領域研究「細胞社会ダイバーシティーの統合的解明と制御」
オーガナイザー
岩見 真吾(九州大学)、田﨑 創平(京都大学)
詳 細

個体は、異なる機能を有する非常に多くの細胞から構成され、様々な内的・外的な刺激や障害からホメオスタシスを維持しようとシステム全体が働いている。そのシステムの劣化・破綻が、加齢や疾患に至ると考えられている。現在、シングルセル解析・イメージング技術など最先端計測技術や遺伝子編集技術の発展に伴い、特定の細胞や臓器の機能などの詳細を個々に解析することが可能になりつつある。しかし、それらをシステムとして理解し、新しい知見を創出するためには、技術革新のみならず、数理モデル・シミュレーションなどデータ解析技術の進歩・融合が必須である。本ワークショップでは、革新的な方法論を展開することで、細胞運命を定量的に理解し、そしてその運命を操作するための方法を探索している免疫学、血液学、数理科学の異分野融合研究を紹介する。

1AW-12 12月2日(水) AM
機能的素材を創造する生物原理解明に向けて
Biological basis for innovative biomaterials
オーガナイザー
林 茂生(理化学研究所)、吉岡 伸也(東京理科大学)
詳 細

鳥類や昆虫の構造色は羽毛や鱗粉のナノクリスタル構造による選択的な反射で発色する。蓮の葉の表面を覆う微小突起は高い撥水性を持たせる。このような生物組織の表面特性はセルロース(植物)、キチン(昆虫)、ケラチン(鳥類)などの高分子が穴、層、突起などの立体構造を取ることで光の波長選択性や水滴の排除を可能にし、工業的な機能素材の発想と開発を促進している。本WSでは構造色(吉岡、Saranathan)、生物発光(大場)、植物細胞壁(小田)、昆虫クチクラ(板倉、二橋)、バイオミメティクス(石井)の研究者を招き、ナノ構造構築の生物学的原理とその進化プロセス解明に向けての研究を議論する。

1AW-13 12月2日(水) AM
生物キラリティのセントラルドグマに迫る
Towards the understanding of central dogma in biological chirality
オーガナイザー
矢島 潤一郎(東京大学)、松野 健治(大阪大学)
詳 細

鏡像と重ね合わせることのできない物体の性質をキラリティと呼ぶ。分子から個体まで、生命現象では階層を問わず普遍的に認められる物性である。これまで、分子のキラリティが究極的には個体のキラリティを決定しているという直感的な仮説は、想像の域を出ていなかった。ところが近年、アクチンやチューブリンのキラリティを根源とする高次キラリティのカスケード的な決定機構が実証されつつある。この、いわば“生物キラリティのセントラルドグマ”を統合的に議論したい。

1AW-14 12月2日(水) AM
サカナとムシの適応進化とゲノム解析、その新展開
Adaptive evolution and genome-wide analysis of fish and insects
オーガナイザー
大森 義裕(長浜バイオ大学)、二階堂 雅人(東京工業大学)
詳 細

メジャーなモデル生物の研究では解明されてこなかった「マイナーな」生物のもつ独特な進化を遺伝子レベルで研究することが注目されている。一方、そこにはゲノム情報不足やサンプリングなど、多くの困難が立ちはだかる。本セッションでは、硬骨魚類のシクリッド、キンギョ、トゲウオと、昆虫であるカブトムシ、ユスリカ、トンボを題材に斬新な切り口から解析する研究者に集まっていただいた。これまでに得られた新しい知見だけでなく個々の生物への愛着とともに語っていただき議論を深めたい。

1AW-15 12月2日(水) AM
オルガネラQCー細胞小器官の量と質の管理機構
Organelle Quality Control - autoregulation of organelle quality and capacity
オーガナイザー
森 和俊(京都大学)、吉田 秀郎(兵庫県立大学)
詳 細

細胞内に存在する細胞小器官の存在量や性質は、細胞の需要に応じて厳密に制御されている。このような細胞小器官の自律的制御機構(organelle quality control)は細胞生物学の中心的研究課題の一つであるが、核の自律的制御機構(細胞周期)以外は注目されてこなかった。本ワークショップでは、小胞体やゴルジ体、ミトコンドリア、ペルオキシソーム、リソソーム、分泌小胞など様々な細胞小器官の自律的制御機構についてディスカッションする。

1AW-16 12月2日(水) AM
細胞接着の「場」の形成と制御:普遍性と多様性の視点から
Formation and regulation of cell-cell adhesion: from the viewpoint of uniformity and variability
オーガナイザー
池ノ内 順一(九州大学)、小田 裕香子(京都大学)
詳 細

多細胞生物の体の中には、多様な細胞間接着の「場」が存在する。近年、その「場」において、接着分子の集合体を作るプラットフォームに関する研究が精力的に行われている。また、接着分子群に加えて生体膜脂質などが状況に応じた変化を遂げることで、細胞間接着が制御されることが明らかにされつつある。本ワークショップでは上皮細胞の接着を中心に、神経・免疫シナプスを含めた接着構造の制御に関する最新の知見を発表していただき、細胞間接着の多様性と普遍性を考察するとともに、細胞間接着研究の今後の展望について議論したい。

1AW-17 12月2日(水) AM
微生物叢エコシステムを紐解く新しい技術と動向
New Trends and Fundamental Technologies for Microbial Ecosystems
オーガナイザー
佐々木 伸雄(慶應義塾大学)、福田 真嗣(慶應義塾大学)
詳 細

次世代シーケンサーの登場やマイクロ流体デバイスなどの技術革新に伴い、腸内細菌研究の様式も変化しつつある。これまでの細菌学研究は、分離培養された個別の細菌の機能解析を行ってきたが、最近では微生物の集団を“叢”としてとらえ、宿主との共生関係の全体像(微生物叢エコシステム)を理解する新たな学問領域として形成されつつある。本ワークショップでは、統合オミクスやオルガノイド培養、便移植や数理解析など、様々な技術を駆使して微生物叢エコシステムの理解やその制御に挑む新進気鋭の研究者らと、今後の腸内細菌学の動向について議論する。

1AW-18 12月2日(水) AM
細胞外微粒子とは何者なのか?
Extracellular fine particles: Where are they from? What are they? and Where are they going?
オーガナイザー
吉田 知史(早稲田大学)、今見 考志(京都大学)
詳 細

エクソソームなどの内因性微粒子はがんや疾患のマーカーとしてだけでなくその多様な生理機能から大きな注目を集めている。またPM2.5などの外因性微粒子は生体に取り込まれて悪影響を及ぼすことが知られている。本ワークショップでは国内外で活躍する若い研究者を中心に細胞外微粒子の形成機構、細胞間の伝播機構、細胞への取り込み機構、そして生体応答といった様々な観点から議論する。先入観や既成概念にとらわれずに新規計測技術や新しい切り口から得られたデータに基づいて細胞外微粒子とは何者なのかを再評価する場としたい。

1PW-02 12月2日(水) PM
翻訳制御の新時代
New Era for Translational Control
オーガナイザー
伊藤 拓宏(理化学研究所)、稲田 利文(東北大学)
詳 細

翻訳はmRNAからタンパク質への単なる変換ではなく、環境に応じて精巧に制御されている。従来の生化学や分子遺伝学を基盤として、超高解像度蛍光顕微鏡に基づいた細胞生物学やX線結晶構造解析、クライオ電顕による単粒子解析による構造生物学、1分子イメージング解析といった分野の進展によって、新たな翻訳機構の実体が次々と明らかになっている。本ワークショップでは国内外の専門家を招待し、リボソームからmRNA、tRNA、翻訳因子といった翻訳に関わる因子群とそれらの結合因子による最新の翻訳制御機構を紹介していただく。

1PW-03 12月2日(水) PM
RNAリインカネーション
RNA Reincarnation
オーガナイザー
秋光 信佳(東京大学)、浜田 道昭(早稲田大学)
詳 細

従来の遺伝子発現制御の研究は、転写、プロセシング、輸送、翻訳、分解の一方向の流れとして理解されてきた。しかしながら、最近の研究から、最下流のRNA分解が最上流の転写やエピジェネティック状態を制御する可能性が示されてきている。RNA分解機構が転写・エピジェネティック状態を制御する様式に「生命の循環」の様相を見い出せる。本WSでは、RNA分子に着目した生命の循環を「RNAリインカーネーション」と命名し、RNAリインカーネーションに関する最新の研究成果を発表し、議論する。

1PW-04 12月2日(水) PM
1細胞解析から紐解くクロマチンポテンシャル
Unraveling the "chromatin potential" by single-cell analysis
共催:新学術領域研究「遺伝子制御の基盤となるクロマチンポテンシャル」
オーガナイザー
落合 博(広島大学)、平谷 伊智朗(理化学研究所)
詳 細

近年、種々のオミクス解析から、クロマチン修飾や高次ゲノム構造と遺伝子発現の関係性が明らかになりつつある。しかし、得られるのは多数の不均一な細胞の平均的な情報であり、個々の細胞における「クロマチン潜在能(クロマチンが潜在的に持つ遺伝子発現制御能力)」を解明することは困難である。本ワークショップでは、主に1細胞あるいは1分子レベルのクロマチン解析手法で得られる新知見を基にクロマチン潜在能を議論したい。

1PW-05 12月2日(水) PM
若手研究者が切り拓く新時代の細胞分裂研究
A new era of cell division research pioneered by young scientists
オーガナイザー
畠 星治(東京大学)、家村 顕自(東北大学)
詳 細

細胞分裂は、染色体凝縮、核膜崩壊、紡錘体形成、動原体と微小管の接着、染色体整列、染色体分配、細胞質分裂といった素過程が連続的あるいは同時的に進行する複雑かつ精緻な生命現象である。本ワークショップでは、これらの素過程を精力的に研究している若手研究者にスポットライトを当てる。それぞれの素過程における最新の知見を共有し、細胞分裂機構の包括的な理解を深めることで、国内の細胞分裂研究を活性化させるプラットフォームの形成につなげたい。

1PW-06 12月2日(水) PM
はたらく低分子 〜Women be ambitious〜
Small molecules at work!
オーガナイザー
服部 鮎奈(国立がん研究センター)、水上 茜(東京大学)
詳 細

アミノ酸やオリゴ糖、金属などの低分子化合物は生体を形作る重要な材料となる一方で、それ自身が生理活性物質として、細胞生存やストレス応答、細胞間シグナル伝達など生体における複雑な生命現象に関与する。本ワークショップでは、植物から動物まで様々な研究領域で活躍する女性研究者の方々に最新の研究成果について講演いただき、多種多様な低分子とその役割について議論する。

1PW-08 12月2日(水) PM
エピゲノム:多次元の情報をどのように解きほぐすか?
Epigenome: How to unravel multidimensional information?
オーガナイザー
服部 奈緒子(国立がん研究センター)、梅原 崇史(理化学研究所)
詳 細

エピゲノム情報は、核酸とクロマチン蛋白質にさまざまな化学修飾が施された多次元の状態で存在する。これらの修飾情報は独立したものではなく、修飾の組み合わせが特定の生命現象の惹起や相関につながる。このワークショップでは、多次元のエピゲノム情報の検出・制御に取り組む国内外の研究者により、技術論からバイオロジーまでを網羅する最新のエピゲノム研究を紹介する。

1PW-11 12月2日(水) PM
Reconstituting human embryonic development - novel tools and exciting perspectives
オーガナイザー
ALEV, Cantas(京都大学)、SHENG, Guojun(熊本大学)
詳 細

Our workshop will bring together scientists and experts who are interested in and working on the in vitro reconstitution and analysis of key developmental processes in human and other species. The main focus will be on the in vitro recapitulation and analysis of human embryonic development. Our understanding of human embryonic development is still very limited and hampered by the fact that suitable model systems are largely missing. The organisers and invited (international and national) experts in this new and upcoming field will share their latest results, which we believe will be of interest to many attendies of the upcoming MBSJ-2020 meeting in Kobe.

1PW-12 12月2日(水) PM
広がる感覚器の世界・感覚器の多様性を生み出す分子基盤とヒト健康維持への応用
Diversity of sensory system and its application to human health maintenance
オーガナイザー
津田 玲生(国立長寿医療研究センター)、千原 崇裕(広島大学)
詳 細

多細胞生物は細胞外のさまざまな環境変化に適応するため、多様な感覚器を進化させてきた。それぞれの感覚器は、独自の刺激受容方式を採用しており、個体の行動や恒常性維持にも関係している。本ワークショップでは、匂い、味、音、痛み、温度といった刺激に対する感覚細胞の応答性に関して、モデル動物を使って深く掘り下げることにより、感覚器の多様性を理解すると同時に、ウイルス感染、老化そして認知症を含むヒトの健康維持に関わる応用例についても紹介したい。

1PW-13 12月2日(水) PM
全身のひずみを受け止める造血臓器機能の統合的理解
Integrated understanding for function of hematopoietic organs which catch systemic distortion
オーガナイザー
片山 義雄(神戸大学)、幸谷 愛(東海大学)
詳 細

骨髄は体に負荷がかかった際に駆動しはじめる臓器連関のしくみが豊富であるが、これまで、骨髄を “臓器”と捉え、体全体のなかでの位置づけや他の臓器や組織からの負荷に対する反応を俯瞰的に理解されることはなかった。本ワークショップでは、「臓器連関」と「進化軸」を融合させ「骨髄」という窓を通して、個としての生体の働きと病態を理解する、これまでの学術体系を大きく変革させる「進化骨髄学」を展開する。

1PW-14 12月2日(水) PM
染色体異数性科学の新展開~多分野研究の融合によって理解するダウン症の複合型病態~
Frontiers of research on aneuploidy: toward the understanding of the complex pathology of Down syndrome
オーガナイザー
小林 亜希子(京都大学)、倉林 伸博(富山大学)
詳 細

ヒト21番染色体のトリソミーによって生じるダウン症は、最も高頻度で起こる染色体疾患であり、その染色体異数性に伴って多岐にわたる複合疾病を発症する。この複雑な病態の解明には、多分野にわたる研究を融合させた視点が極めて重要となる。そこで本ワークショップでは、ダウン症を中心として染色体異数性により引き起こされる病態の分子基盤を多面的に理解し、さらには臨床応用の可能性についても議論したい。

1PW-15 12月2日(水) PM
個体寿命制御に関わる代謝生理メカニズム
Metabolic and Physiological Regulators of Organismal Longevity
オーガナイザー
小幡 史明(東京大学)、福山 征光(東京大学)
詳 細

寿命の長さは、種々の生理学的な要因によって変化する。これまでに、モデル生物をもちいた分子遺伝学的研究が契機となって、インスリンIGFシグナルを始めとした、代謝生理応答性の経路による老化制御の一端が明らかとなった。本ワークショップでは、酵母、線虫、ショウジョウバエなどを用いた老化研究者が、最新の研究成果を携え一堂に会し、進化的に保存された寿命制御機構を解き明かす。

1PW-16 12月2日(水) PM
マイナーなDSB修復経路のメカニズムと存在意義
Alternate Routes to Cope with Chromosome Breakage: Mechanism and Significance
オーガナイザー
高田 慶一(基礎科学研究院)、足立 典隆(横浜市立大学)
詳 細

DNA二重鎖切断(DSB)は非相同末端連結(NHEJ)または相同組換え(HR)により主に修復されるが、他にも2つのマイナーな経路が存在しており、HR欠損がんの治療標的として注目を浴びている。また特殊なDNA配列上でのDSB修復は染色体異常を誘発するが、それを抑制する機構が存在する。マイナーなDSB修復経路、及び不安定なDNAの維持機構の役割と意義について議論したい。

1PW-17 12月2日(水) PM
分子進化人類学の新展開
New developments in molecular evolutionary anthropology
オーガナイザー
太田 博樹(東京大学)、河村 正二(東京大学)
詳 細

古代型人類のゲノム解読やそれに続く古代メチローム解析、類人猿の細胞のiPS化など、人類進化に関する分子生物学的研究は、ここ数年、急速かつ斬新な発展を遂げて来ている。本ワークショップでは、霊長類から古代型人類、そして現生人類にいたる進化史の解明へ向けた、最新技術を活用したアプローチについて、国内外の若手研究者が紹介し、その新展開について議論する。

1PW-18 12月2日(水) PM
上皮秩序の樹立と維持 〜 メカニクス・形態形成から生理機能まで
Establishment and maintenance of epithelial order - mechanics, morphogenesis, and physiology
オーガナイザー
東 智仁(福島県立医科大学)、大谷 哲久(生理学研究所)
詳 細

上皮秩序の樹立と維持には細胞間接着装置の構築と維持、また細胞間接着装置を介した上皮細胞間の力学的相互作用が不可欠であることが明らかになりつつあるが、上皮恒常性がどのように保たれ、老化や疾患などに伴ってどのようにそれが破綻するのかは十分に理解されていない。本ワークショップでは上皮秩序の樹立と維持に関わる研究を推進する気鋭の研究者を集め、最新の知見を共有すると共に、上皮生物学の統合的な理解に向けた議論の場としたい。

2AW-02 12月3日(木) AM
Decoding and Engineering Cell Shape
オーガナイザー
WANG, Yu-Chiun(理化学研究所)、MOORE, Adrian(理化学研究所)
詳 細

Using examples from work in range of model organisms, this workshop will address what are the effector mechanism that decode the shape of individual cells from genetic information. It will further show how the understanding of these mechanisms are used to create new cellular engineering tools that manipulate cell shape in vivo to study cellular migration and patterning processes.

2AW-03 12月3日(木) AM
核膜孔複合体に関するワークショップ:分子細胞生物学、疾患、ナノテクノロジー
Workshop on Nuclear Pore Complex: Molecular Cell Biology, Diseases and Nanotechnology
オーガナイザー
WONG, Richard(金沢大学)、今本 尚子(理化学研究所)
詳 細

核膜孔複合体(NPC)に関するワークショップでは、細胞生物学、生化学からバイオインフォマティクス、計算モデリングに至るまでの様々な分野の研究者を対象に、NPCを介する輸送の基本面、そして応用面の両方について話し合う、学際フォーラムを開催します。核膜を隔てた物質輸送はNPCを介して行われており、中でも、中央チャネルが中心的な役割を担っています。この中央チャネルは、安定な構造を取らないフェニルアラニンとグリシンの繰り返し配列を持つタンパク質(FG-Nups)が密に詰まった状態であり、これが透過性バリアを形成し、核内外の移動が必要ではない巨大分子の流入・流出を防ぎ、核輸送受容体(NTR、インポーチン/エクスポーチンまたはカリオフェリンとも呼ばれる)に結合している大きな物質のみが通過できるようにしています。 NTRは、複数の低親和性結合モチーフを介して中央チャネルFG-NupsのFGモチーフと相互作用し、輸送物質とともにNPCを急速に通過しますが、これは最近の研究により、FG-Nupsが液―液相分離(LLPS)現象に関わっているためであると明らかになりつつあります。このワークショップで特に焦点を当てたいのは、ナノイメージングデバイス(STED、HS-AFM等)のアプリケーションの応用促進であり、これによりNPCの動的構造とその機能とを関連付け、NPCを介した物質輸送選択性のメカニズムをより深く理解することを目的として、実験的アプローチを行う研究者、理論的アプローチを行う研究者、両方の交流を深めたいと考えています。

2AW-05 12月3日(木) AM
多元的ゲノム変化による生物運命決定
Biological fate determination by multidimensional genomic changes
オーガナイザー
三好 知一郎(京都大学)、黒岩 麻里(北海道大学)
詳 細

近年のゲノム配列解読技術の発展により、多様なゲノム変化が多くの生物進化に影響することが明らかとなってきた。重複、倍加、転座、そして転位因子などによるゲノムの再編がどのようにゲノムの多様性をもたらし、どのように種分化をドライブするのか?本ワークショップでは、分子レベルから個体レベルまで、さらには幅広い生物種を対象とした研究発表を通して、多元的なゲノム変化と生物進化について議論する。

2AW-06 12月3日(木) AM
DNA複製・転写・染色体構造の連携とそのミスコーディネーション
Coordination and mis-coordination between DNA replication, transcription and chromosome structure
オーガナイザー
坪内 知美(基礎生物学研究所)、吉岡 研一(国立がんセンター)
詳 細

生命の設計図であるDNAは、DNA複製・転写・染色体構造制御などを含めた、多くの生命現象の舞台となっている。これらがうまく連携することは、正確に遺伝情報を維持するために必須である。個々の現象については多くの知見が蓄積してきたが、DNA上で起こる様々なイベントのコーディネーションに関してはまだまだ不明な部分が多い。本セッションではゲノム恒常性に関わる現象を広く取り上げ、その連携の巧さと生じうるミスコーディネーションについて議論したい。

2AW-07 12月3日(木) AM
骨格筋と全身諸臓器との相互ネットワーク
Inter-organ communication in skeletal muscle physiology and disease
オーガナイザー
松崎 京子(東京医科歯科大学)、平林 享(Imperial College London)
詳 細

人体最大の臓器である骨格筋は、身体運動の最終的な出力器官であるのみならず、全身の様々な臓器と両方向性に相互作用することにより、多様な機能を担うことがわかってきた。骨格筋からの代謝産物、あるいはシグナル伝達分子は他臓器の機能制御に重要な役割を持つ。一方、糖尿病、がん、老化、食餌などによってもたらされる全身の代謝変化が骨格筋の生理機能の制御に関与すると言われている。本ワークショップでは、骨格筋と他臓器との相互ネットワークに関する最新の知見を紹介し、骨格筋について新たな視点で議論したい。

2AW-08 12月3日(木) AM
植物と動物の発生における非対称性創出の基盤原理の理解にむけて
Principles in the symmetry breaking in animal and plant development
オーガナイザー
佐藤 豊(国立遺伝学研究所)、木村 暁(国立遺伝学研究所)
詳 細

植物・動物の区別にかかわらず、多細胞体制の構築においては、細胞や細胞集団など様々なレベルで対称性が破れて非対称性が生じ、その極性を活用して軸の形成などへとつなげている。このように、対称性の破れとその後の非対称性維持・認識は、動植物の個体・器官・組織の発生や細胞分化において普遍的な過程である。一方で、そのメカニズムについては、動植物の系統や個体発生の局面ごとに個別に研究されており、共通する基本原理を捉える試みは十分ではない。そこで、本ワークショップでは動植物を研究対象とする6名による講演を題材に、対称性の破れ、非対称性維持・認識に関する多様なメカニズムを比較し、その背景にある基盤原理の解明につなげることを目指す。

2AW-11 12月3日(木) AM
生命に時間秩序を与える生物時計:成立・制御・状態遷移
Impact of Biological Clock: Emergence, Regulation, and State Dynamics
オーガナイザー
八木田 和弘(京都府立医科大学)、深田 吉孝(東京大学)
詳 細

時間は目に見えない実態のない(=物質ではない)概念的なものなのに、生物はそれを定量的な情報としてあらゆる生命活動に利用し最適な「状態」を維持している。地球の自転周期への適応を起源とする概日時計であるが、その役割は単に昼夜の区別をするにとどまらない広がりを持つ。時間の内包化機構としての概日時計。新たな視点から概日時計による生物の「状態制御」および「状態遷移」の分子機構と意義について議論したい。

2AW-12 12月3日(木) AM
環境要因曝露に対する応答とその破綻による疾患発症の分子基盤
Molecular basis of disease development triggered by environmental exposure
オーガナイザー
竹島 秀幸(国立がん研究センター)、佐藤 憲子(東京医科歯科大学)
詳 細

我々は通常様々な外部環境刺激に対し生体内の恒常性を守る仕組みを作動させて応答している。しかし、環境刺激の増強や長期化はその仕組みの破綻を招き、身体のシステムの枠組みのなかでゲノム・エピゲノムの変化や組織内の細胞構成の変化を引き起こす。それらが時間経過とともに蓄積、発展することでがんなどの様々な疾患の発症につながる。本ワークショップでは、環境要因曝露から疾患発症に至るプロセスを時間軸で整理することで、環境要因曝露による疾患発症の分子メカニズムについての理解を深めたい。

2AW-13 12月3日(木) AM
多様なモデル動物で紡ぐ次世代栄養学
Next-generation nutritional science driven by a variety of animal models
オーガナイザー
高橋 伸一郎(東京大学)、宮本 崇史(筑波大学)
詳 細

栄養素は生命システムが適切に作動する上で重要な多機能性素子であり、その動態や機能性を解明することは、生命の作動原理を包括的に理解する上で重要である。本ワークショップでは、栄養素を中心とした複雑な情報系を理解するための技術や実験手法に加え、栄養素による生命システムの制御メカニズムに関する最新の知見を様々な動物モデルから俯瞰することにより、次世代栄養学研究の礎を築くことを目指す。

2AW-14 12月3日(木) AM
哺乳類の冬眠・休眠研究の現在とこれから
Current perspectives on hibernation and torpor in mammals
オーガナイザー
山口 良文(北海道大学)、砂川 玄志郎(理化学研究所)
詳 細

哺乳類の中には、長期間の寒冷や餌の枯渇に見舞われた際に、熱産生をカットすることで低代謝・低体温状態となり、消費エネルギーを節約することで乗り切る生存戦略である冬眠・休眠を行うものがいる。しかしその分子機構は未だ殆ど謎に包まれている。本ワークショップでは、ハムスター、ジリス、シマリスの冬眠、およびマウスの休眠の分子機構研究に関わる研究者を国内外から招き、冬眠・休眠の理解の現状について紹介したい。

2AW-15 12月3日(木) AM
多彩な生理機能を発揮するユビキチンコードのバイオロジー
Diverse functions embedded in "ubiquitin code"
共催:新学術領域 ケモテクノロジーが拓くユビキチンニューフロンティア
オーガナイザー
及川 大輔(大阪市立大学)、高橋 宏隆(愛媛大学)
詳 細

タンパク質のユビキチン化は、標的タンパク質のプロテアソーム分解のみならず、エンドサイトーシスやシグナル伝達など多彩な細胞機能を制御する真核生物の重要な翻訳後修飾である。本ワークショップでは、独自の手法を駆使して精力的にユビキチン研究を進める若手研究者が集結し、ユビキチン修飾の構造多様性(ユビキチンコード)が発揮する多彩な生理機能について、その分子基盤から生理機能、疾患との関連性まで広く議論したい。

2AW-16 12月3日(木) AM
亜鉛シグナルの機序解明に適用する新しい実験方法の開発:化学領域との融合研究
Advances of zinc signal study by integration of zinc biology and chemistry
オーガナイザー
深田 俊幸(徳島文理大学)、神戸 大朋(京都大学)
詳 細

亜鉛は生命維持に必要な必須微量元素の一つであり、その恒常性は亜鉛トランスポーターが担っている。亜鉛トランスポーターを介する亜鉛は、亜鉛シグナルとして多彩な細胞機能の制御に関与している。申請者らが企画した国際亜鉛生物学会の学術集会が日本で初めて開催され(http://iszb2019.com)、日本で亜鉛製剤が新たに追加承認されたことも影響して、亜鉛が関わる生命現象を解明する「亜鉛生物学」が国内外で注目を集めている。本ワークショップでは、亜鉛シグナルのさらなる理解のために、「化学」の研究領域から新たに参入した若手研究者と、国際亜鉛生物学会および日本亜鉛栄養治療研究会の主要メンバーらとともに、亜鉛シグナルの標的分子の同定や生体金属の定量に関する新たな研究手法の開発について議論する。さらに、亜鉛シグナルの制御に基づく創薬研究に関する最新情報を交えて、今後の亜鉛シグナル研究領域のさらなる展開に要する革新的な方法論の確立を目指す。

2AW-17 12月3日(木) AM
古典的分子生物学の終りとフェーズセパレーション・ワンダーランド
Phase Separation Wonderland and the End of "Classical" Molecular Biology
オーガナイザー
森 英一朗(奈良県立医科大学)、松浦 彰(千葉大学)
詳 細

近年、液-液相分離を介したタンパク質やRNAなどの細胞内集合状態が注目を浴び、その重要性がさまざまな生命現象で示されている。しかし、それらはまだ個別の研究分野における各論にとどまっている。本ワークショップでは、多様な領域の新進気鋭の若手研究者を演者に迎え、従来のアプローチで解析されてきた生物学的事象を生体高分子のもつ相分離性という観点で統一的に捉え直すことで切り拓かれる分子生物学の新局面を議論したい。

2AW-18 12月3日(木) AM
プロテインホスファターゼの機能理解を起点とした創薬への展開
Drug development targeting protein phosphatases based on the molecular function
オーガナイザー
大浜 剛(山口大学)、中馬 吉郎(新潟大学)
詳 細

タンパク質の可逆的なリン酸化は、ほぼすべての生命現象を制御する重要な翻訳後修飾であり、そのためがんを始めとした多様な疾患の発症に関わる。リン酸化は、リン酸化酵素キナーゼと脱リン酸化酵素ホスファターゼによりダイナミックに制御されているが、ホスファターゼ研究は特異性制御機構の複雑さなどが原因で遅れてきた。本ワークショップでは、異分野で活躍する中堅・若手のホスファターゼ研究者が集結し、最近の研究技術の進化から明らかになったホスファターゼの新たな機能や創薬標的としての可能性について分野横断型の議論をしたい。

2PW-01 12月3日(木) PM
多彩な生理機能を持つ”RNA結合タンパク質制御ワールド”の解明に向けて
Where are we headed next to deciphering RNA-binding protein regulatory world
オーガナイザー
武内 章英(京都大学)、伊藤 貴浩(京都大学)
詳 細

近年、RNA結合タンパク質が持つ多彩な遺伝子発現制御機構や、その異常が神経・筋疾患や癌の原因であることに注目が集っている。RNA結合タンパク質は1,500以上の巨大な分子群を形成しており、個々の機能解析および制御の全体像の理解は技術的にハードルの高い研究分野である。様々な解析手法とバックグラウンドを用いて、クロマチン構造、液層構造、遺伝子発現、さらに高次の細胞分化や機能をグローバルに制御するRNA結合タンパク質の研究に挑戦している研究者たちのアプローチから、今後RNA結合タンパク質制御ワールドの理解が集学的にどう進むのかを提示したい。

2PW-02 12月3日(木) PM
ディスオーダー領域が生み出す多様な生命現象の解明
-構造をとらないIntrinsically Disordered Region (IDR)タンパク質の分子生物学-
Elucidation of divergent biological programs generated by disordered regions
"Intrinsically Disordered Region (IDR)", non-structured protein in molecular biological investigations
オーガナイザー
黒川 理樹(埼玉医科大学)、椎名 伸之(生命創成探究センター・基礎生物学研究所)
詳 細

IDRはRNA結合タンパク質を含む多様なタンパク質に見出され相分離を誘導して高次細胞機能を制御する。IDRに異変があると凝集し病態を招く。原核生物と異なり真核生物はIDRを活用したが、リスクも負わされた。今回、IDR進化と機能予測を生命情報科学から、その構造・機能を構造生物学と分子生物学から、個体レベルの役割を発生と神経生物学の視点から理解し、IDRのリスクについても論じたい。

2PW-04 12月3日(木) PM
女性研究者の活躍がクロマチンのように生物学の最前線に広がることを目指して
Ladies and more ladies; unite like chromatin for forefront of biology
オーガナイザー
加納 純子(東京大学)、岡田 由紀(東京大学)
詳 細

クロマチン研究は、理論から臨床応用まで幅広い研究分野を包括する一大トレンド領域であり、多くの女性研究者が従事している。しかし、彼女たちの発表を学会で聴く機会が少ないのが現状である。本ワークショップでは、原子レベル観察から個体の高次脳機能解析まで幅広く、かつ最前線の研究内容を、若手PIから世界的に著名な研究所長という幅広い世代の女性研究者が紹介する。まるでモノヌクレオソームが繋がって、クロマチン、細胞核、個体を形成するように、日本の女性研究者のキャリアパスが今後大きく発展するきっかけにしたい。性別、年齢に関係なく、多くの方々の参加を期待している。

2PW-05 12月3日(木) PM
細胞内リスク管理システムとしてのゲノムストレス応答機構
Understanding the Genome Stress Response as a Cellular Risk Management System
オーガナイザー
古谷 寛治(京都大学)、飯田 哲史(東京大学)
詳 細

細胞内では核酸・タンパク質合成や種々の代謝などが連携し合うことで恒常的な生命活動が維持されている。生命活動全体として見ると、巨視的環境から微小環境に至るまで極めて多彩な連携が行われている事が予想できるが、この生命活動と不意に起こるDNA損傷との関わりは意外と知られていない。本ワークショップでは、生命活動側・DNA損傷応答側という異なる視点からの研究者を一堂に集めることで、様々な基本的生命活動とDNA損傷応答との間の連携を細胞内リスク管理システムとして理解し、その多様な連携の中に潜む普遍的なルールを見出したい。

2PW-06 12月3日(木) PM
高精度非ヒト霊長類ゲノム配列情報の整備によるヒト疾患研究の新展開
High-precision genome sequences of nonhuman primates and the application to human disease modeling
オーガナイザー
依馬 正次(滋賀医科大学)、河合 純(理化学研究所)
詳 細

近年マウスなどのげっ歯類ではヒト疾患を再現できない事例が増加し、よりヒトに近いモデル動物である非ヒト霊長類に対する期待が高まっている。しかし、ヒトやマウスのゲノム配列とは異なり、これまでに公開されていたマーモセットやカニクイザルのゲノム配列には正確に決定されていない部分が多かった。本ワークショップでは、今年3月にリリースされた高精度のマーモセットおよびカニクイザルのゲノム配列情報を活用したヒト疾患研究の新しい流れについて、特に比較ゲノムと疾患モデルを中心に紹介したい。

2PW-07 12月3日(木) PM
p53 family, isoforms and ubiquitination in development, inflammation, hypoxia and cancer
オーガナイザー
CANDEIAS, Marco(京都大学 / National Health Institute Portugal)、大木理恵子(国立がん研究センター)
詳 細

p53 family members and isoforms share roles in development, inflammation, hypoxia and cancer, as observed in studies using human cell lines and tissues, mouse models and fish models. How these roles are shared exactly is not clear. Interestingly, many of these phenomena are regulated by ubiquitination, which controls p53 proteins' stability, cellular localization and function. Here, world experts in these fields will gather and make efforts to understand (and explain) these recent processes of p53 biology.

2PW-08 12月3日(木) PM
ゲノム再編成はいかに適応進化を促進させるのか?
How does genome reorganization drive adaptive evolution?
オーガナイザー
佐々木 江理子(九州大学)、広田 亨(がん研究会)
詳 細

生物の生命情報の根幹となるゲノムは、染色体の重複や融合を、時には他生物種との間で繰り返し、高次構造を調節しながら柔軟な変化を遂げてきた。しかし、これらのゲノム再編成がどのように細胞内外の環境や遺伝情報の発現の調節を伴いながら自然選択を受け、生物の進化に関わってきたのかについては未だ知見が限られている。本ワークショップでは、細胞や個体を取り巻く環境や生態系において重要な適応形質と、その遺伝的基盤となる大規模なゲノム配列や修飾、高次構造の変化との関わりについて議論し、さまざまなレベルのゲノム再編成が担う生物の進化について理解を深める。

2PW-11 12月3日(木) PM
オルガネラコミュニケーションと神経の恒常性
Organelle communication and neuronal homeostasis
オーガナイザー
白根 道子(名古屋市立大学)、瀬崎 博美(Johns Hopkins University)
詳 細

細胞内オルガネラの恒常性の不全は、例えば神経疾患のような病気に繋がる。個々のオルガネラは膜接触部位(MCSs)を介してERと相互作用しており、その機構が注目されているが不明点は多い。MCSsは、脂質輸送やカルシウムイオン調節やオルガネラ動態といった細胞内機能に関わる。本セッションでは、MCSsの機構やオルガネラ動態制御について最新の知見を紹介し、特に神経恒常性維持の基盤機構について議論する。

2PW-12 12月3日(木) PM
個体ケミカルバイオロジーが加速する高次生命現象の解明と創薬
Accelerating life sciences and drug discovery through whole-animal chemical biology
オーガナイザー
園下 将大(北海道大学)、闐闐 孝介(理化学研究所)
詳 細

近年、恒常性維持機構や疾患発症機序の解明が進んでいる。しかし、個体レベルでのそれらの研究や治療薬開発は、化合物の低い特異性や検出感度、高い毒性などが障害となり、いまだ大きな改善の余地が残されている。この状況を打開すべく、個体をはじめとする新規評価系を駆使したケミカルバイオロジー研究が注目されている。本会では最新の研究成果の共有を通じ、高次生命現象の理解に資するツール開発と創薬への展望を議論したい。

2PW-13 12月3日(木) PM
多階層アプローチで解き明かす栄養素の新機能
Elucidating nutrient functions using multilevel approaches
オーガナイザー
日野 信次朗(熊本大学)、亀井 康富(京都府立大学)
詳 細

栄養素は、エネルギー源として、また身体の材料として、恒常性維持に不可欠である。近年、栄養素が場所(細胞・組織)や状況(疾患や加齢など)に応じて固有の機能を発揮することがわかりつつある。本ワークショップでは、栄養素の吸収やセンシング、栄養素による転写制御や細胞機能調節など多階層の研究成果を共有し、栄養素機能の全体像に迫る。

2PW-14 12月3日(木) PM
複雑臓器障害の分子メカニズムの解明、腎臓研究から発信する全身臓器障害メカニズム
New molecular insights into the mechanism of failure of complex organs, exemplified by the kidney
オーガナイザー
西山 成(香川大学)、久米 真司(滋賀医科大学)
詳 細

臓器の障害メカニズムは複雑であり、様々なファクターが絡み合って病態を形成しているため、決定的な治療法は開発されていない。中でも腎臓は20以上の細胞から構成される非常に複雑な臓器であり、多くの腎臓病に対する根本治療は存在しない。これに対し日本腎臓学会は、学会を上げて国民病である腎臓病の病態解明を目指している。本ワークショップでは、腎臓を代表する複雑臓器の障害メカニズム解明に対し、新しい視点から切り込む若手の研究を紹介することにより、他臓器での研究応用につなげる。

2PW-16 12月3日(木) PM
脈管の形成・機能維持機構から新しい役割まで
From the vascular formation and the mechanism of functional maintenance to new role
協賛:日本血管生物医学会
オーガナイザー
吉田 雅幸(東京医科歯科大学)、尾池 雄一(熊本大学)
詳 細

血管やリンパ管など体全体に張りめぐらされた脈管は、生体機能や恒常性を維持するために非常に重要な器官である。そのため、脈管機能の破綻は、心血管疾患・がん・免疫疾患・生活習慣病による合併症など様々な病態を引き起こし、全身に大きなダメージを与える。このように脈管は生体において重要な役割を果たしているにも関わらず、その形成や維持機構など解明されていない点が多く残っている。また近年では、加齢とともに脈管機能が低下することが報告されており、ライフコースにおける脈管の役割について注目されている。このワークショップでは、脈管の生物学について最新の解析技術を駆使した研究成果を紹介し、脈管研究の初心者から異分野研究者まで、垣根を超えた活発な議論の場としたい。

2PW-17 12月3日(木) PM
「ウイルス」の再考・再定義
Redefinition and reconsideration of "virus"
オーガナイザー
佐藤 佳(東京大学)、中川 草(東海大学)
詳 細

昨今、新型コロナウイルスやエボラウイルス病に代表される、新興再興ウイルスの流行が世界的問題となっている。新興再興感染症は、国際連合の「持続可能な開発目標(SDGs)」においても、2030年までに解決・克服すべき人類の課題のひとつとして提唱されている。さまざまな病原性ウイルスが知られているが、人類史上、制圧に成功したウイルス感染症は天然痘のみであり、ウイルスとの攻防はこれからも続いていくものと思われる。他方、病原体としてのウイルスとは異なり、宿主ゲノムに組み込まれ、宿主に「内在化」したウイルスも存在する。トランスポゾンを含めたウイルス由来と思われるエレメントは、ヒトゲノムの約半数を占め、転写調節エレメントや遺伝子そのものとして機能する。これらの知見は、地球誕生から現在まで、ウイルスと宿主が進化的な攻防を続けてきたこと、そしてその攻防はこれからも続いていくことの証左である。個体間を伝播する病原体、あるいは宿主に同化したエレメントなど、ウイルスはさまざまな顔を持つ。ウイルスとは何なのか? そもそもウイルスとは何のために存在するのか? 本ワークショップでは、さまざまな側面を持つウイルスのふるまいを再考し、それを再定義する。

2PW-18 12月3日(木) PM
材料の物理的性質によって変わる、体の建築様式
The architectural style of the body depending on the physical properties of the materials
オーガナイザー
黒田 純平(大阪大学)、船山 典子(京都大学)
詳 細

家を建てる場合、材料(材木、レンガ、鉄骨)に何を選ぶかで、建築工法が変わる。工法は、材料の物理的性質に依存するからである。体を作る細胞にとっても、事情は同じである。個体・器官の剛性は、細胞そのものではなく、細胞外の物理素材(炭酸カルシウム、シリカ、コラーゲン、キチンなど)によって維持されており、その「形」は、それらの素材をどうやって組み上げるかにより決まるからである。本セッションでは、形態形成の主体を、材料としての細胞外マトリックスに置くことで見えてくる、新しい形態形成ロジックに迫りたい。

3AW-02 12月4日(金) AM
細菌種内1000(エピ)ゲノムの比較で迫る、「細菌+ヒト」共生体の存続、そして破綻としての発がん
Bacterial population genomics: impacts of thousands of (epi)genomes within a species on analysis of the microbiome-human ecosystem
オーガナイザー
CAMARGO, Maria Constanza(National Cancer Institute, NIH)、小林 一三(東京大学 / 杏林大学 / 総合研究大学院大学)
詳 細

ヒトとは、「ヒトゲノムを持つ細胞と細菌ゲノムを持つ同数の細胞からなる共生体・生態系である」という見方が、生命研究にインパクトをもたらしつつある。なぜ、そしてどのようにして、この共生体が存続できるのか?時に疾患を経験するのか?数百のゲノム・エピゲノムを比較する集団ゲノム解析手法で、これらの問題に、ピロリ菌と胃がんの場合について迫る。国際プロジェクトも複数が走っている中で、ここでの話題は、ゲノム進化系統、集団ゲノム地理、GWAS、たんぱくミクロ進化、メチル化塩基をも含む分子進化理論、エピゲノム・ミクロ進化に渡る。

3AW-03 12月4日(金) AM
プロテオミクスを基盤とするデータベースの進化と生命科学研究への横断的活用
Evolution of proteomics-based databases and their cross-sectional use in life science research
オーガナイザー
荒木 令江(熊本大学)、植田 幸嗣(がん研究会)
詳 細

革新的なプロテオーム解析技術の進歩によって、大規模なタンパク質の翻訳後修飾を含む構造機能情報が世界中で産出されている。これらをリソースとして活用し、注目するべき生命現象に関わる重要分子群の抽出と基礎研究への応用が、情報科学の進化とともに迅速に可能となってきた。本ワークショップでは国際的に最も汎用されるタンパク質データベース(DB)Uniprotの開発者(EBI/EMBL)からその進化と活用、又これにリンクして世界各国からのデータ登録と研究利用が拡大化している日本プロテオームDB:jPOSTの開発と応用、および翻訳後修飾やゲノムやネットワーク等各種のDBとの統合解析や横断的な活用による生命科学研究の例を紹介し、これらの将来展望について議論する。

3AW-05 12月4日(金) AM
神経前駆細胞が生み出す脳の構造と進化ーその機能と分子基盤
Neural progenitor cells produce brain structure and evolution-their functions and molecular basis
オーガナイザー
有村 奈利子(国立精神・神経医療研究センター)、川内 健史(神戸医療産業都市推進機構)
詳 細

脳の発生には、少数の神経前駆細胞が膨大で多様な神経細胞を生み出すことが必要である。近年、この神経前駆細胞の代謝や形態変化が、”運命決定”や”脳の進化”の鍵であることが明らかになってきた。本ワークショップでは、神経前駆細胞や神経細胞の形態変化や機能的進化、運命決定など解析している研究者が集結して、神経発生を駆動する新たな分子基盤について議論し、脳神経系の発達と進化について理解を深める。

3AW-06 12月4日(金) AM
分子生物学を越えた形作りの基本原理
Principles of morphogenesis beyond molecular biology
オーガナイザー
稲木 美紀子(大阪大学)、佐藤 純(金沢大学)
詳 細

生物の組織やそれを構成する細胞は、遺伝子発現や分子間相互作用だけでなく、力学的機構によって正確な形態を形成する。本ワークショップでは、さまざまな生物種や非生物のソフトマターを用い、ライブイメージングやマイクロデバイス、シミュレーション等最新技術を駆使して、多様な形態形成の機構の解明に挑む。本ワークショップにより新たなコラボレーションが生まれ、形態形成における現実の問題を解決すると期待できる。

3AW-07 12月4日(金) AM
胚発生学と幹細胞科学の協同で切り拓く発生生物学の新時代
The New Era of Developmental Biology Opening with the Cooperation of Embryology and Stem Cell Science
オーガナイザー
池谷 真(京都大学)、笹井 紀明(奈良先端科学技術大学院大学)
詳 細

ES細胞を始めとする「幹細胞」は、その有用性から近年脚光を浴びているが、その性質や分化様式を正確に理解するためには、発生生物学的知見が不可欠である。逆に、幹細胞をうまく利用することにより、in vivoの実験系では難しかった発生原理を明らかにすることが可能になった。本ワークショップでは、さまざまな幹細胞や前駆細胞を用いた発生原理の解明、または発生生物学的知見を用いた幹細胞科学の研究を中心に、最新の知見を議論する。

3AW-08 12月4日(金) AM
ストレス応答性シグナル伝達の新地平
A new frontier in stress-responsive signal transduction
オーガナイザー
徳永 文稔(大阪市立大学)、中井 彰(山口大学)
詳 細

生体は常時様々なストレス侵襲を受けており、各種シグナル伝達を介して遺伝子発現を制御することで恒常性維持を司る。また、その破綻は、がん、自己免疫疾患、神経変性疾患など多くの疾患に関与する。本ワークショップでは、熱ショック、浸透圧ストレス、MAPキナーゼ、NF-κBなどストレス応答性シグナル伝達と転写制御の細胞機構、及びその破綻がもたらす疾患に関する最新の知見を紹介するとともに、シグナル伝達研究の潮流について議論したい。

3AW-11 12月4日(金) AM
化合物によるRNAプロセシング制御を介した疾患の理解と制圧
Pathogenic defect and chemical manipulation of RNA processing
オーガナイザー
網代 将彦(京都大学)、甲斐田 大輔(富山大学)
詳 細

高等真核生物においてRNAプロセシングは遺伝子発現の調節とプロテオームの多様性獲得のための普遍的な生命現象であり、その破綻は種々の疾患原因にもなり得る。本ワークショップでは次世代シークエンス解析・バイオインフォマティクス解析から得られた選択的RNAスプライシングと疾患に関わる新たな知見や、低分子化合物を用いてRNAプロセシングを制御することで得られた驚くべき事実を紹介し、RNAプロセシングを介した疾患理解から化合物制御までを議論する。

3AW-12 12月4日(金) AM
柔らかい生体分子の生物学
Biology of soft biomolecules
オーガナイザー
山崎 智弘(北海道大学)、中川 真一(北海道大学)
詳 細

生体内には柔軟な立体構造をとる天然変性タンパク質やlncRNAなどの生体分子が数多く存在しており、多数の弱い分子間相互作用で仲介される緩やかな特異性によってユニークな生体機能を果たしていることが明らかになりつつある。本ワークショップでは、全長に渡って立体構造を取らない超天然変性新規タンパク質群の機能や、lncRNA複合体が相分離を起こして非膜系構造体を形成する機構とその生理機能について議論する。

3AW-13 12月4日(金) AM
細胞基本機能を制御する細胞外硬度:感知の分子物理機構と応答シグナリング
Extracellular rigidity directs cell behaviors: from physico-molecular mechanism for rigidity sensing to biochemical signaling for cellular responses
オーガナイザー
平田 宏聡(名古屋大学)、出口 真次(大阪大学)
詳 細

細胞外環境の「硬さ」は、生存・増殖・分化・運動・形態形成を含む細胞の基本機能の発現を決定する主要因子の一つである。しかし、「硬さ」というとらえどころのない物理量を細胞が感知するメカニズムはほぼ未解明であり、「硬さ」という入力から細胞機能調節へと至るシグナル経路も不明な点が多い。本ワークショップでは、「硬さ」の感知・応答機構についての最先端の知見を共有し、その解明に向けた課題を議論する。

3AW-14 12月4日(金) AM
運動器システムの形態形成・再生・老化・疾患の統合的理解への挑戦
Challenge to the integrative understanding of morphogenesis, regeneration, aging, and diseases in musculoskeletal system
オーガナイザー
菊池 裕(広島大学)、上住 聡芳(東京都健康長寿医療センター研究所)
詳 細

運動器(主に骨格筋・腱・靭帯・骨から構成)は、人体における最大の器官であり、生体の支持・体内器官や組織の保護・生体の運動を司る重要な器官である。しかしながら、運動器システムの形態形成(発生・成熟)・再生過程及び、老化・疾患への理解は未だ十分ではない。本ワークショップでは、運動器の構築・修復・老化・破綻に関する最新の研究を紹介する事により、運動器システムの統合的な理解を目指す。

3AW-15 12月4日(金) AM
有性生殖における染色体・クロマチン・核動態
Chromosome/chromatin/nuclear dynamics in sexual reproduction
オーガナイザー
石黒 啓一郎(熊本大学)、行川 賢(UC Davis)
詳 細

有性生殖に関連する様々なテーマを題材とする染色体・核・クロマチン研究の内容について発表および議論を行う。演題は有性生殖にかかわる発生生物学、染色体動態、クロマチン構造、細胞分裂などの幅広い分野にまたがる研究を対象とする。生殖細胞発生、減数分裂、性分化、受精、初期発生など有性生殖に関連する研究でありながら、これまで細分化されていた異分野の研究者を広く一堂に会する場を提供する。

3AW-16 12月4日(金) AM
デノボ遺伝子:無から生まれた遺伝子が生み出す生命機能
De nono genes: Biological functions created by newborn genes
オーガナイザー
守屋 央朗(岡山大学)、牧野 能士(東北大学)
詳 細

新たな遺伝子は、既存の遺伝子の重複や再編成にから派生すると長年考えられてきた。しかし近年、非コード領域から新生したと考えられる「デノボ遺伝子」が次々と発見されている。さらに、デノボ遺伝子が種を特徴づける重要な遺伝子であることが分かるにつれ、進化的に保存された遺伝子こそが重要な機能を担うという従来のパラダイムが転換しつつある。本ワークショップでは、デノボ遺伝子の研究例を通じて、生まれたばかりのデノボ遺伝子研究の今後を考えたい。

3AW-17 12月4日(金) AM
老化研究から見た代謝・栄養・生体防御の相互連関
Intestinal environment regulates circuit in aging, nutrients, and immune defense
共催:日本基礎老化学会
オーガナイザー
丸山 光生(国立長寿医療研究センター)、清水 孝彦(国立長寿医療研究センター)
詳 細

腸内環境は、摂取した栄養や腸内細菌、また宿主側の多様性により様々な環境が形成される。近年、その多様な環境が栄養吸収だけでなく、自然免疫に代表される生体防御のみならず、老化や加齢性疾患にも大きく影響することがわかってきた。本ワークショップでは、日本基礎老化学会との共催の形で、国内外のトップラナーに御講演頂き、最新の研究知見を紹介したい。

3AW-18 12月4日(金) AM
核様体DNAの複製と品質維持の最前線研究
Frontiers of nucleoid DNA replication and quality control
オーガナイザー
加生 和寿(Umea University)、片山 勉(九州大学)
詳 細

真正細菌やアーキア染色体DNA、真核生物のオルガネラゲノムは、大小の差はあれどいずれも閉環構造という進化的特性を有する。これらはクロマチン構造のような高度密集構造を取らず、ユニークな核様体構造とそれに基づくゲノムコピー数と品質の維持機構を保持している。一方で、これらについて、多様な生物種の垣根を超えた共通原理の解明には至っていない。本ワークショップでは幅広い生物種における最先端知識を結集し、核様体維持の根幹に迫る。

3AW-19 12月4日(金) AM
“細胞骨格分子”で診る細胞・組織・個体の正常と異常
Understanding of health and disease in cell, tissue, and organ systems based on cytoskeletal dynamics
オーガナイザー
川内 敬子(甲南大学)、吉野 大輔(東京農工大学)
詳 細

細胞骨格分子のダイナミックな構造変化は、細胞の形態や運動、またシグナル伝達経路や細胞小器官の機能の調節に重要である。しかし、“いつ・どこで・どのように” 細胞骨格分子の変化が多様な細胞の応答や機能の調節に影響を及ぼすのかについては未だに不明な点が多い。本ワークショップでは、細胞骨格分子の観察が、細胞・組織・個体のあらゆる階層の状態を判断するために重要であり、また生物学的意義の解明に留まらず診断や治療へと応用できるのかについて、最新の研究成果を共有し、議論する。

3PW-01 12月4日(金) PM
革新的RNAモジュレーションによる細胞運命転換制御
Cell Fate Conversion by innovative RNA modulation
オーガナイザー
鈴木 堅太郎(和歌山県立医科大学)、松本 征仁(東京医科歯科大学)
詳 細

発生分化、病態、全能性の獲得は、細胞の運命転換と捉えることができる。RNA 研究の進展により生命現象における多様な機能が明らかになり、RNAバイオロジーは核酸医薬への応用も期待されている。本ワークショップは、RNAをキーワードに遺伝子発現、細胞分化、代謝、細胞リプログラミング、再生医療の観点から“細胞の運命転換制御”について多角的に論議し、基礎から応用まで横断的融合研究の可能性を高める場としたい。

3PW-02 12月4日(金) PM
ショウジョウバエを用いた臨床研究・トランスレーショナルリサーチの現状と未来
Facilitating the use of Drosophila in clinical and translational biomedical research
オーガナイザー
山本 慎也(Baylor College of Medicine)、齋藤 都暁(国立遺伝学研究所)
詳 細

キイロショウジョウバエは古くから遺伝学・発生学・免疫学・神経科学といった基礎科学分野でモデル動物として利用されてきたが、近年ではハエをヒトの臨床研究に直接・間接的に用いる試みが 世界中で行われている 。本会ではハエを病気の診断・原因究明・新薬開発のツールとして利用している研究者らとともに、ショウジョウバエの臨床研究における役割、さらに今後いかにして臨床家とモデル動物研究者のコラボレーションを国内・国際的に推進できるかを議論したい。

3PW-03 12月4日(金) PM
AMED-CREST/PRIME 「メカノバイオ」研究開発領域
「筋機能低下に関与するメカノシグナルの全容解明への挑戦」
AMED-CREST/PRIME「Mechanobiology」
「Challenges to unravel mechano-signals for muscle weakness」
協賛:国立研究開発法人日本医療研究開発機構
オーガナイザー
佐藤 貴彦(藤田医科大学)、原 雄二(京都大学)
詳 細

骨格筋は日常の動作に欠かせない人体最大の組織であり、種々の刺激に応答して変化する優れた可塑性を示すが、様々な要因によって筋萎縮などの筋関連の機能低下が生じることも知られている。超高齢社会を迎えた本邦では、加齢や運動不足などによる筋減弱症が問題となってきている。これらの根本的な解決に向けて、現在までに明らかになった筋機能低下を誘引する新規メカニズムや、筋組織中でも特に細胞膜と細胞内小器官がどのように力学的刺激を感知し、応答するのかについて知見を深めることで医療応用につなげる研究を紹介し、その可能性を議論する。

3PW-04 12月4日(金) PM
不老不死は可能か?多種多様な生物から迫る個体老化機構
Molecular basis underlying organismal aging
オーガナイザー
三浦 恭子(熊本大学)、石谷 太(大阪大学 / 群馬大学)
詳 細

生物個体はなぜ老化するのか?不老不死の実現は可能なのか?古くはギルガメシュ王や始皇帝も探求した、誰もが抱く疑問であるが、その実体は長らく不明であった。ところが近年の様々なモデル動物を使った遺伝学研究に加えて、ハダカデバネズミやターコイズキリフィッシュなどの新たなモデルの登場、ヒトの超長寿者や長寿命樹木を対象とした斬新なオミクス解析により、種を超えて共通、または固有の個体老化の仕組みが明らかになりつつある。本ワークショップでは、個体老化研究の最新の姿を紹介するとともに、老化研究の未来について議論したい。

3PW-05 12月4日(金) PM
今後の分子生物学で神経科学の何を明らかにするのか?
Recent advances in molecular and cellular neuroscience
オーガナイザー
岸 雄介(東京大学)、竹内 春樹(東京大学)
詳 細

脳機能の理解は我々人類の大いなる野望である。今日の分子生物学は、神経発生のような日単位で変遷する現象を「分子」という言葉を用いて記述することに成功しているものの、秒単位で変化するニューロンの活動や回路の作動原理の理解には至っていない。本ワークショップでは、分子神経科学の最新のトピックを紹介すると共に、「今後の分子生物学で神経科学の何を明らかにするのか?」について議論したい。

3PW-06 12月4日(金) PM
現在の血管周囲細胞の最先端
Cutting edge of current "perivascular cells"
オーガナイザー
山本 誠士(富山大学)、榎本 篤(名古屋大学)
詳 細

血管周囲細胞、例えばペリサイトや血管周囲線維芽細胞などは、血管周囲を解剖学的定着部位とし、血管の透過性制御や血流調節に寄与することが知られ、また組織幹細胞としてふるまうことが示唆されている。しかしながら、そのような機能に関して、細胞レベル分子レベルでの制御メカニズムは未解明である。 本ワークショップでは、現在の血管周囲細胞の最先端研究を紹介し、広く知識を共有し深く議論する場を提供したい。

3PW-07 12月4日(金) PM
ミトコンドリア・葉緑体がもつ核外ゲノムの多彩な複製維持機構と構造
The extranuclear organelle genomes: the mysterious diversity in their replication, maintenance and genetic organization
オーガナイザー
安川 武宏(九州大学)、西村 芳樹(京都大学)
詳 細

ミトコンドリアや葉緑体は独自のゲノムをもつ。これら「核外ゲノム」は、いずれも細菌に進化起源をもち、真核生物の呼吸や光合成など生命活動の中枢で機能する。核外ゲノムのDNA複製・維持機構は極めて多彩であり、高レベルのRNAを鎖中に含んでいたり、独自のゲノム進化を遂げていたりする。核外ゲノムの存在様式はなぜかくも多彩なのか?本WSでは、この重要な問いを動物・植物という枠を超えて分野横断的に考察することで、生命の根幹であるゲノムの理解を深める。

3PW-08 12月4日(金) PM
脳老化および老化関連疾患の解明に向けた横断的アプローチ
Integrative approaches to understand biological links between brain aging and age-related diseases
オーガナイザー
堅田 明子(九州大学)、戸田 智久(German Center for Neurodegenerative Diseases)
詳 細

脳老化は可塑性・認知機能低下や、アルツハイマー病等のリスクとなる。これら加齢性疾患の多くは孤発性であり、多因子相互作用に起因すると考えられる。本ワークショップでは、分子細胞レベルから個体レベルまでの多階層的アプローチを用いることで、老化・加齢性疾患に伴い生じるエピゲノム・細胞小器官・組織・行動レベルの変化を統合的に捉える試みを紹介し、脳老化と神経変性疾患を繋ぐ生物学的リンクに関して議論したい。

3PW-09 12月4日(金) PM
細胞核を造る~再構成的アプローチによる細胞核の階層性理解~
Reconstruction of the nucleus - Hierarchical understanding of the functional nucleus by reconstitutional approaches -
オーガナイザー
胡桃坂 仁志(東京大学)、山縣 一夫(近畿大学)
詳 細

世界的なトレンドとして4Dヌクレオーム(核の全てを理解する)プロジェクトが進展している。核を構成する全ての要素が理解できたとしたら、機能的な核を人為的に再構築することが可能となる。本ワークショップではこのような未来を見据えて、シミュレーション・in vitro合成・生細胞内人工核構築など様々な手法を用いて、ヌクレオソーム、クロマチン、細胞核を再構成しようとする第一線の研究者を集めて、核の機能構築について議論したい。

3PW-10 12月4日(金) PM
シングルセル解析と異分野融合アプローチによる細胞社会ダイバーシティーの理解
Toward understanding cellular diversity by single cell analyses and interdisciplinary approaches
共催:新学術領域研究「細胞社会ダイバーシティーの統合的解明と制御」
オーガナイザー
中嶋 悠一朗(東北大学)、中戸 隆一郎(東京大学)
詳 細

生体内の組織や臓器は多様な細胞集団から構成される「細胞社会ダイバーシティー」を形成することで恒常性をロバストに維持するが、その破綻は疾患の発症につながる。細胞社会における複雑な細胞間ネットワークの統合的な解明には、1細胞レベルで分子や細胞のダイナミクスを記述し、構成的手法によって機能を検証するアプローチが必須である。本ワークショップでは、シングルセル解析、組織透明化、細胞系譜解析、数理モデリング、工学的手法といった分野融合的な手法で細胞社会ダイバーシティーの理解を目指している取り組みについて、最前線で研究を担う若手研究者が紹介する。

3PW-11 12月4日(金) PM
Notchシグナル伝達が描く生命の仕組み
How does Notch signaling design the life?
オーガナイザー
山川 智子(大阪大学)、下條 博美(大阪大学)
詳 細

Notchシグナル伝達系は多細胞動物間で保存されており、発生や恒常性の維持において重要な役割をはたす。また、Notchシグナル伝達はあらゆる組織で多様な制御を受けており、その制御機構の破綻はさまざまな疾患の引き金となる。本ワークショップでは、多様なアプローチを用いて、いかにしてNotchシグナル伝達が生命現象を巧妙にコントロールしているかを紹介する。100年間続いたNotchシグナル研究の、今後の100年間について、議論したい。

3PW-12 12月4日(金) PM
生体ストレスに対抗する細胞応答機構の統合的理解
Cellular strategies to overcome stressful conditions -from gene expression to protein function-
オーガナイザー
中山 恒(東京医科歯科大学)、片岡 直行(東京大学)
詳 細

生物は、酸素・温度・栄養をはじめとした、さまざまな環境因子の変化に恒常的にさらされている。環境の変化はストレスとして作用し、細胞内のシステムを撹乱するが、細胞はこれに対抗して、恒常性を維持する機構を備える。さらに、その環境をも利用することで、生体内における様々な生理機能の調節を行っている。本ワークショップでは、遺伝子発現からタンパク質機能の制御まで、多段階でストレスに抗う細胞内の分子メカニズムを俯瞰して、その統合的な理解をめざす。

3PW-13 12月4日(金) PM
分子と細胞の機能をつなぐメソシステムとしての運動マシナリー
Motility machinery: A mesosystem to bridge single molecule and cellular level functions
オーガナイザー
小嶋 誠司(名古屋大学)、藤原 郁子(大阪市立大学)
詳 細

バクテリアから高等動物に至るまで、生物は運動することで変化に応答し、適切な環境へ移動して生き抜いている。運動装置(運動マシナリー)研究の面白さは、構成タンパク質の機能を分子レベルで理解し、運動という多分子や細胞レベルといった高次階層での生命機能に繋げて考察できる点にある。本ワークショップでは、運動マシナリーを、階層間をつなぐ「メソシステム」として捉え、分子がどのように集団で働いて、細胞レベル、あるいはより大きなレベルの動きに繋がっていくかを議論したい。

3PW-14 12月4日(金) PM
細胞が細胞をかじる!?ートロゴサイトーシス研究最前線
Cell nibble on another!?- Frontieres in "trogocytosis"
オーガナイザー
津久井 久美子(国立感染症研究所)、小山 隆太(東京大学)
詳 細

トロゴサイトーシスをご存じだろうか?真核細胞同士は多様な相互作用を持つが、細胞が生きたまま細胞にかじられる、という情報交換が生体内や原生生物で起こっているらしい。ここでは免疫細胞、ミクログリアから寄生性原虫で観察されてきたtrogocytosis(”trogo“はギリシャ語で”nibble”、かじる)を初めて横断的に議論し、その意義、分子メカニズム、ファゴサイトーシスとの相同性と相違を議論したい。

3PW-15 12月4日(金) PM
昆虫の多様な形態進化メカニズムの階層縦断的理解に向けて
Bridging the gap between upstream and downstream mechanisms on morphological diversification in insects
オーガナイザー
田尻 怜子(東京大学)、大出 高弘(京都大学)
詳 細

進化発生学では形態進化を駆動する上流因子が見出されてきたが、それらが実際に体のかたちや色を変化させるメカニズムは必ずしも明らかでない。一方で各生物において形態を直接つくる分子・細胞レベルの機構が分かってきたが、進化における役割は不明である。本ワークショップでは昆虫ならではの多様な形態的特徴を題材として、上流因子を起点とする研究から直接的機構に焦点を当てた研究までを突き合わせることで、生物の新たな形態を生み出すメカニズムについて異なる階層をつないだ統合的理解を目指す。

3PW-16 12月4日(金) PM
光感受性タンパク質の機能制御
Functional control of light-sensitive proteins
共催:新学術領域研究「高速分子動画法によるタンパク質非平衡状態構造解析と分子制御への応用」
オーガナイザー
朴 三用(横浜市立大学)、日野 智也(鳥取大学)
詳 細

光感受性タンパク質の光操作技術は非侵襲的な生体機能の制御を可能とし、新たな生命現象の解明に貢献している。今後、光感受性タンパク質の新たな機能利用や創薬への活用が期待されるが、一方でその詳細な光応答機構解明は挑戦的な新分野である。本ワークショップでは、様々な発色団を持つ光感受性タンパク質について、構造生物学や分光学手法等による機能解析をもとに光による機能制御機構や今後の応用展開について議論したい。

3PW-17 12月4日(金) PM
はじまるよ!細胞群知能
Let's get started! Cell Swarm Intelligence
オーガナイザー
平島 剛志(京都大学)、加納 剛史(東北大学)
詳 細

生体内の細胞はしばしば「群れ」ることによって知能的な振る舞いを示す。高度な知能を持たない細胞の「群れ」は、局所的なやり取りによって集団として高度な動態を生み出す点において、動物の「群れ」と類似しているが、それを創発するメカニズムはよく分かっていない。細胞のみならずアリや人間など、さまざまな群れを対象とする研究者の共演により、「細胞群知能」の原理解明へ向けた新たな一歩を踏み出す。

3PW-18 12月4日(金) PM
細胞のエネルギー制御の進化と多様化:GTP研究から見えてきたこと
Evolution and Diversification of Cellular Energy Homeostasis: Insight from GTP research
オーガナイザー
竹内 恒(産業技術総合研究所)、長瀬 里沙(高エネルギー加速器研究機構)
詳 細

2016年の細胞内GTPセンサーの発見は、新たなGTP研究の扉を開いた。その後のGTP研究は、GTPエネルギー代謝が、オルガネラや細胞のロバストネスそして細胞間情報伝達の制御因子として進化した可能性を示した。細胞の進化的多様性と多細胞生物個体の高次機能獲得メカニズムの鍵を握るGTP研究。本ワークショップでは、分野の壁を超え最新の関連研究から、生命進化と多様性について会場一体となり議論し、新たな分野を更に切り拓く。

3PW-19 12月4日(金) PM
D-アミノ酸からひも解く生命現象
D-Amino acids and the phenomenon of life
オーガナイザー
木村 友則(医薬基盤・健康・栄養研究所)、笹部 潤平(慶應義塾大学)
詳 細

アミノ酸の多くにはD/L体の光学異性体がある。地球上の生命現象の多くは、なぜかL-アミノ酸優位に行われ、D-アミノ酸の意義は長らく不明であった。分析技術の進歩によりアミノ酸の光学選択的定量が実現し、D-アミノ酸が遊離状態またはタンパク質中で多様な生理機能を持ち、ヒトの疾患の発症解明や診断にも有用であることが判明しつつある。アミノ酸光学選択性のない宇宙で、L-アミノ酸優位の地球生命にまつわる壮大な生命現象解明に挑戦している。

PAGE TOP