シンポジウム

シンポジウム

S1
1月9日(土) 10:00~11:30
リアルワールドにおける双極性障害の薬物治療

オーガナイザー:古郡 規雄(獨協医科大学精神神経医学講座)

座長: 窪田 幸久(中央公園クリニック)、
渡邊 衡一郎(杏林大学医学部精神神経科学教室)
演者: 篠﨑 將貴(獨協医科大学精神神経医学講座)、
坪井 貴嗣(杏林大学医学部精神神経科学教室)、
髙野 謹嗣(関西医科大学精神神経科学教室)、
近野 祐介(産業医科大学医学部精神医学教室)
日本臨床精神神経薬理学会は日本精神神経科診療所協会と連携して、2016年より双極性障害における処方調査を行っている(MUSUBI)。今回は2017年度に行った1年転帰のデータと2019年に行った3年転帰のデータがあるのだが、今回は2017年度の1年転帰のデータを詳細に解析した結果を報告する。具体的には1型と2型での抗うつ薬の使用頻度の違いや寛解と非寛解での処方薬の違い、ラピッドサイクラーに関与する処方パターンや社会機能や就業に関与する要因などについて報告する。

S2
1月9日(土) 10:00~11:30
パンデミックによる海外留学への影響

オーガナイザー:水野 裕也(キングス・カレッジ・ロンドン精神医学研究所)

座長: 加藤 正樹(関西医科大学精神神経科学講座)、
谷 英明(Centre for Addiction and Mental Health)
演者: 水野 裕也(キングス・カレッジ・ロンドン精神医学研究所)、
酒本 真次(ジョンズ・ホプキンズ大学)、
猪飼 紗恵子(トロント大学)、
嶽北 佳輝(関西医科大学精神神経科学講座)
新型コロナウィルスによるパンデミックは、海外留学者の研究や学業、生活などに大きな影響を及ぼしている。収束が見えず不確実性が高まる中で、海外留学というキャリア選択の延期を余儀なくされ、場合によっては断念せざるを得ない者が出てくることも危惧される。本シンポジウムでは、近い将来に海外留学を考えている者やその家族を主な対象とし、パンデミック中の留学の実情や課題について報告する。悲観的な視点だけではない生の声を届けながら、今後留学を考えている者たちに希望のメッセージを伝えることがねらいである。同時に、パンデミック下でJSCNPが提供できる支援についても考えていきたい。
・英国における臨床研究および精神科臨床への影響
・米国における基礎およびトランスレーショナル研究への影響
・留学者の家族の視点から見たパンデミックの影響
・様々な困難を乗り越えてまで留学する価値はどこにあるのか? 〜帰国者の視点から〜

S3
1月9日(土) 10:00~11:30
ナルコレプシー患者の声を反映した医療環境の実現に向けて

オーガナイザー: 佐々木 剛(千葉大学医学部附属病院)、
種村 菜奈枝(医薬基盤・健康・栄養研究所国立健康・栄養研究所)
座長: 神林 崇(筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構)、
佐々木 剛(千葉大学医学部附属病院)
演者: 種村 菜奈枝(医薬基盤・健康・栄養研究所国立健康・栄養研究所)、
駒沢 典子(日本ナルコレプシー協会)、
山中 章弘(名古屋大学環境医学研究所)、
佐々木 剛(千葉大学医学部附属病院)
ナルコレプシーは過眠症のひとつで世界の有病率の平均は2000 人に1人(0.05%)とされている。その中で、日本人の有病率0.16%(600 人に1 人)は世界で最も高く、米国やEUでは、0.04%~0.06%という報告がある。このように患者数が極めて少ない疾患の場合、患者やその家族が抱える潜在的ニーズに基づいた患者支援の迅速な検討が適正医療の推進のために特に重要となる。
 2020年度に『ナルコレプシー患者やその家族が抱えている潜在的ニーズの実態調査』を実施した結果(未公表)、身体面の困難に対して、日々の生活の中での工夫を対策として講じる一方、周囲の理解を得るための行動には至っていないが、その理解を必要としていることが明らかになった。今後、これら患者さんの声を医薬品開発や患者支援対策に反映していくためにできることを患者団体、アカデミアのそれぞれの立場で議論した上で、今後の方向性を参加者とともに描きたい。

S4
1月9日(土) 14:30~16:30
JSCNP海外研修員・ポールヤンセン賞winnerたちが切る、これからの精神薬理・学会

オーガナイザー/座長: 加藤 正樹(学術研究委員会委員長/関西医科大学精神神経科学教室)、
内田 裕之(学術研究委員会副委員長/慶應義塾大学医学部精神・神経科)
演者: 岸田 郁子(横浜市立大学医学部精神医学)、
岡田 剛(広島大学大学院医歯薬学総合研究科精神神経医科学)、
古郡 規雄(獨協医科大学精神神経医学講座)、
竹内 啓善(慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室)、
三浦 至(福島県立医科大学医学部神経精神医学講座)、
嶽北 佳輝(関西医科大学精神神経科学講座)、
橋本 佐(千葉大学大学院医学研究院精神医学)、
木下 誠(徳島大学病院)、
櫻井 準(慶應義塾大学医学部精神・神経科)、
酒本 真次(Johns Hopkins University School of Medicine)、
堀 輝(産業医科大学医学部精神医学教室)、
石井 啓義(大分大学医学部精神神経医学講座)、
池田 匡志(藤田医科大学医学部精神神経科学講座)、
齋藤 竹生(藤田医科大学医学部医学科精神神経科学講座)
学会からその可能性や業績を認められ、留学や研修資金を獲得した日本を代表する精神薬理研究者たちは、今後の精神薬理や学会のあり方をどう考えているのかを、webならではの座談会方式で語っていただく。座長のほうからいくつかテーマやお題をようして、それに関して討論する。学会員に事前アンケート(大規模。タブーなし。)をとって、CNPに期待すること、直すべきことなど意見をまとめて、今後の学会の形を議論する。

S5
1月9日(土) 14:30~16:30
レギュラトリーサイエンスセッション:妊婦等への抗てんかん薬・気分安定薬使用に関する諸問題

オーガナイザー/座長: 稲垣 中(青山学院大学保健管理センター/教育人間科学部教育学科)、
中林 哲夫(医薬品医療機器総合機構レギュラトリーサイエンスセンター研究支援・推進部)
演者: 吉村 健佑(千葉大学医学部附属病院)、
鈴木 利人(順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院)、
山田 和男(東北医科薬科大学医学部精神医学教室)、
稲田 健(東京女子医科大学医学部精神医学講座)
これまでのわが国では添付文書の「原則禁忌」が設定されることがあったが、平成29年6月の記載要領の改正により「原則禁忌」が廃止された。精神科領域では胎児の催奇形性や出生後の知的障害,自閉スペクトラム障害のリスクなどにより,妊婦又は妊娠している可能性のある女性のてんかん,および双極性障害患者に対するバルプロ酸ナトリウム投与が検討対象となったが,医療現場から「禁忌」とすることへの抵抗もあり,現時点では「原則禁忌」のまま維持されている。本シンポジウムでは,妊婦又は妊娠の可能性のある女性への抗てんかん薬・気分安定薬投与の是非についてPro and Con形式で議論し,臨床上の課題を検討したいと考えている。

S6
1月9日(土) 14:30~16:30
注意欠如・多動症治療の個別化は可能か?

オーガナイザー: 岡田 俊(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所知的・発達障害研究部)
座長: 岡田 俊(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所知的・発達障害研究部)、
木村 記子(社会医療法人弘道会なにわ生野病院心療内科)
演者: 江頭 優佳(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所知的・発達障害研究部)
岡田 俊(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所知的・発達障害研究部)
木村 記子(社会医療法人弘道会なにわ生野病院心療内科)、
上田 理誉(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所知的・発達障害研究部)
請園 正敏(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所知的・発達障害研究部精神薬理研究部)、
林 小百合(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所知的・発達障害研究部)
注意欠如・多動症(ADHD)は、神経心理学ならびに神経生理学的研究から、異種性のある障害群であることが示唆されている。また、近年相次いで報告されたコホート研究によれば、小児期にADHDと診断しうるケースの多くが成人期までに軽減し、その一方で小児期から成人期まで持続するケース、成人期になってはじめてADHD様の症状が出現するケースもあることが知られるようになった。気分症群や不安症群は、ADHDの併存症としても、また見かけ上ADHD様の症状を伴いやすく、ADHDと鑑別を要する障害であるし、てんかんの併存は薬物選択に制約があるものの、実行機能などの認知機能障害を重篤に伴いやすいことから薬物療法のニードは高い一群である。このシンポジウムでは、ADHDの病態の異種性について神経心理学・神経生理学の立場から江頭が述べ、気分障害との併存における鑑別・治療上の留意点を岡田が、摂食障害や不安症との併存と鑑別、治療上の留意点を木村が、てんかんとの併存における認知機能と薬物療法の選択について上田が述べ、患者のプロファイルに基づくADHD治療の個別化の可能性について検討する。

S7
1月10日(日) 10:10~11:40
抗うつ薬の最新研究  ~論文著者自ら語るうつ病治療~

オーガナイザー/座長: 堀 輝(産業医科大学医学部精神医学教室/北九州古賀病院)、
加藤 正樹(関西医科大学精神神経科学教室)
演者: 堀 輝(産業医科大学医学部精神医学教室/北九州古賀病院)、
加藤 正樹(関西医科大学精神神経科学教室)、
寺尾 岳(大分大学医学部精神神経医学講座)、
櫻井 準(慶應義塾大学医学部精神神経科学教室)
本シンポジウムでは、抗うつ薬やうつ病治療に関する最新エビデンスや論文報告を著者自らが語る。
現在、インターネットや論文検索サイトなどが進化し様々な情報を得ることができることとなった。その一方で、研究アイデアや論文からは読み取れない裏側や読み解き方は論文を読むだけでは難しい。著者自ら自身の研究については誰よりも詳しく、その本人から聞くことは有意義である。本学会の学術集会では、これらの点について懇親会などを通じて情報交換などでできていたが、今回はWeb開催でそれらが困難である。今回は、最新のうつ病治療、抗うつ薬に関する臨床研究、本学会企画のデータ集積、最新の薬理学的仮説に関する筆頭著者に登壇いただき自身の最新論文について大いに語っていただこうと思っている。本シンポジウムでは、臨床精神神経薬理額専門医のエキスパートコンセンサスガイドラインに関係する論文に関して櫻井先生、抗うつ薬投与量に関する仮説に関して寺尾先生、寛解後の抗うつ薬継続に関する論文に関して加藤先生、うつ病の復職に関する論文に関して堀が筆頭著者ならではの視点で、その研究の着目点と裏側、論文作成まで大いに語っていただく。

S8
1月10日(日) 10:10~11:40
向精神薬のさまざまな剤型について考える

オーガナイザー: 渡邊 衡一郎(杏林大学医学部精神神経科学教室)
座長: 渡邊 衡一郎(杏林大学医学部精神神経科学教室)、
岩田 仲生(藤田医科大学医学部精神神経科学講座)
演者: 武田 俊彦(公益財団法人慈圭会慈圭病院)、
岸本 泰士郎(慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室)、
岩田 仲生(藤田医科大学医学部精神神経科学講座)、
渡邊 衡一郎(杏林大学医学部精神神経科学教室)
向精神薬にはさまざまな剤型があり、それぞれメリット・デメリットがある。改めてそれぞれの剤型が薬理学的にどのような意味を持ち、どのような対象に望ましいのか、問題を整理して今後の日常臨床に有効となるようなシンポジウムとしたい。
(1)内用液、口腔内崩壊錠……武田俊彦(慈圭病院)
(2)LAI……岸本泰士郎(慶應義塾大学)
(3)舌下剤……岩田仲生(藤田医科大学)
(4)貼付剤……渡邊衡一郎(杏林大学)

S9
1月10日(日) 13:20~14:50
新未来につながる日本臨床精神神経薬理学会のバトンリレー

オーガナイザー/座長: 堀 輝(次世代構想委員会委員長/産業医科大学医学部精神医学教室/北九州古賀病院)、
嶽北 佳輝(次世代構想委員会副委員長/関西医科大学精神神経科学教室)
演者: 堀 輝(産業医科大学医学部精神医学/北九州古賀病院)、
古郡 規雄(獨協医科大学精神医学教室)、
吉田 和生(慶應義塾大学精神神経科学教室)、
下田 和孝(獨協医科大学精神医学教室)
本学会の学術集会も30周年を迎えた。その間に本学会の発展や発表内容も含めて変化がみられている。その一方で精神薬理研究者の減少や学会員数がなかなか増加していかないという課題もある。そこで2018年から次世代構想委員会が創設され活動を始めている。今回の30周年の記念大会にあたり、本学会のバトンリレーについて、以下のシンポジストに登壇いただく。
(1)次世代構想委員会の取り組みとその狙い(堀次世代構想委員会委員長)
(2)次世代構想委員会に期待すること(古郡JSCNP事務局長)
(3)若手の視点から見た臨床精神薬理学的研究(吉田和生先生)
(4)臨床精神神経薬理学会の歴史と新未来へつなぐバトン(下田JSCNP副理事長)
Web学会ならではの企画であり、本音を語り合えるシンポジウムにしたい。また50周年に向けた次の20年の本学会の発展についても検討できればと思っている。

S10
1月10日(日) 13:20~15:20
他のラボ(&周辺グルメ)をのぞいてみよう!

オーガナイザー: 内田 裕之(慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室)
座長: 内田 裕之(慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室)
稲田 健(東京女子医科大学精神医学講座)
演者: 加藤 正樹(関西医科大学精神神経科学講座)、
山田 光彦(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所精神薬理研究部)、
沼田 周助(徳島大学大学院医歯薬学研究部精神医学分野)
自分の所属しているラボに閉じこもっていると、考えも固定化してしまいます。しかし、他のラボを見学するためのまとまった時間が必要です。ましてやCOVID-19の流行に直面し、出張は困難な状態です。しかし、ネットがあります。演者のみなさんには自分の所属するラボ・構成員・ご近所グルメ含めた周辺環境を動画でご紹介いただきます。紹介動画を供覧し、他のラボをバーチャル見学し、さらに意見交換することにより、新たな発想が生まれるかもしれません。

S11
1月10日(日) 15:40~17:10
わが国で臨床精神薬理研究を成功させるための課題と今後

オーガナイザー: 堀 輝(次世代構想委員会委員長/産業医科大学医学部精神医学教室/北九州古賀病院)
座長: 堀 輝(次世代構想委員会委員長/産業医科大学医学部精神医学教室/北九州古賀病院)、
嶽北 佳輝(次世代構想委員会副委員長/関西医科大学精神神経科学教室)
演者: 高須 正太郎(慶應義塾大学精神神経科学教室)、
河野 仁彦(都城新生病院)、
越川 陽介(関西医科大学精神神経科学教室)、
籔内 一輝(大日本住友製薬株式会社)
本シンポジウムは次世代構想委員会企画シンポジウムである。これまで、本学会の発表においてもそれぞれの施設における少数例での観察研究、無作為化比較試験、後方視的研究に関する発表が多かったように思われる。しかし、今後は多施設共同研究やそれぞれの施設や職種を超えた形での臨床研究が必要だと思われる。しかし、臨床研究法が施行されたり、これまでのそういった研究基盤が十分でなく、多施設共同研究の遂行が難しいという声も多く聞かれる。今回は4人のシンポジストに登壇いただき、現状と課題について共有し今後の研究基盤の構築を考えたいと思っている。講演内容は以下を考えている。
(1) わが国における医師主導多施設共同研究無作為化比較試験を牽引している若手研究者の立場から
(2)基礎研究や臨床研究を行っていたが、現在単科精神科病院に勤務している立場から
(3)薬理学的研究を行ってきた臨床心理士の立場から
(4)複数の臨床研究を完遂してきた製薬会社の立場から

S12
1月10日(日) 15:40~17:10
レビー小体型認知症の病態と薬物療法 Up To Date

オーガナイザー: 伊賀 淳一(愛媛大学精神神経科学講座)
座長: 上野 修一(愛媛大学精神神経科学講座)、
演者: 藤城 弘樹(かわさき記念病院)、
中村 雅之(鹿児島大学医歯学域医学系医歯学総合研究科健康科学専攻社会・行動医学講座)、
清水 秀明(愛媛大学精神神経科学講座)、
伊賀 淳一(愛媛大学精神神経科学講座)
近年、レビー小体型認知症の病態研究の進展に伴い、診断や治療法の発展が目覚ましい。レビー小体型認知症の症状は変化しやすく、薬剤に過敏性を認めることからもきめ細やかな薬物療法が求められる。そこで本シンポジウムでは病態と診断、認知機能障害、幻覚妄想、パーキンソン症状、レム睡眠行動障害、抑うつ症状の薬物療法についてそれぞれの専門家にアップデートをお願いする。

S13
1月10日(日) 15:40~17:10
EGUIDEプロジェクトシンポジウム

座長: 橋本 亮太(国立精神・神経医療研究センター)、
古郡 規雄(獨協医科大学精神神経医学講座)
演者: 橋本 亮太(国立精神・神経医療研究センター)、
高江洲 義和(杏林大学医学部精神神経科学教室)、
沼田 周助(徳島大学医学部精神医学分野)、
小笠原 一能(名古屋大学大学院医学系研究科精神医療学寄附講座)、
山田 恒(兵庫医科大学精神科神経科山田研究チーム)、
飯田 仁志(福岡大学医学部精神医学教室)、
市橋 香代(東京大学医学部附属病院精神神経科)、
長谷川 尚美(国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所精神疾患病態研究部)、
橋本 直樹(北海道大学大学院医学研究院神経病態学分野精神医学教室)、
古郡 規雄(獨協医科大学精神神経医学講座)、
堀 輝(産業医科大学医学部精神医学教室)、
降旗 隆二(京都大学医学部附属病院精神科神経科)