会長挨拶
第30回日本臨床精神神経薬理学会学術集会
会 長 染矢 俊幸
(新潟大学大学院医歯学総合研究科精神医学分野)

 2021年1月9日〜10日に、第30回日本臨床精神神経薬理学会学術集会をオンラインで開催することになりました。Web開催は本学会では初めての試みとなりますが、その大会長を務めることになりましたので、ひと言ご挨拶を申し上げます。
 当初、第30回大会は2020年11月5日〜6日愛媛県松山市にて開催の予定で、上野修一先生を中心に準備を進めていただいておりました。しかしながら新型コロナウィルス感染症に関連した諸般の事情から松山市での開催は中止することになりました。一方で「この一年間の研究成果を発表し、情報共有するために、別の形式で学術集会を開催してほしい」といった会員の強い要望を受け、理事会で検討した結果、web形式で開催することに決定した次第です。

 本大会のテーマは『臨床精神神経薬理の「新未来」を模索する』です。学術集会開催そのものが正に模索ですが、今回のコロナ禍を通して得られた経験や価値観の変化などを共有し、われわれを取り巻く社会そのものが新しい未来に向かっていく中で臨床精神神経薬理の「新未来」を模索しようという意図です。
 運営では、オンラインでスムーズな進行を行うため、演題発表は事前に録画した講演動画をweb配信し、その後、登壇者と参加者がzoom等のウェビナーを利用して双方向でディスカッションするスタイルで行います。発表スライドを各参加者のPCで視聴するため、オンサイトの場合に比べて圧倒的に見やすいという利点がありますし、その他、通常の学術集会ではできないweb開催ならではの趣向を凝らしたシンポジウム企画も立ち上げる予定です。これまでの学術集会のイメージを超えて、新しい価値や意義を見出せる大会になるよう準備を進めてまいります。
 またコスト面においても、通常とは大きく異なって費用負担の大きい会場費や機材費、人件費などで大幅な削減が見込めることから、参加登録費を3,000円とし、学会員の皆さんがより気軽に参加できるような設定にしました。通常開催であれば、これに加え、旅費、宿泊費や移動の手間もかかるところですが、web開催であればそのような時間の制約や費用負担は一切ありません。新年早々の開催ということもあり、時期的にも参加しやすいかと思います。

 新型コロナウィルス感染症の影響によって、われわれはあらゆる面でこれまでのスタイルを変えざるを得なくなりました。しかし発想を変えれば、この局面だからこそ既成概念にとらわれず新しいことを作り出す、新未来に向かうチャンスなのかもしれません。オンライン開催となる本大会は、新しい学術集会を模索する第一歩となるでしょう。Web開催だからこそスマートな運営が可能となり、会員にとっても参加しやすい学会が作れるものと期待しております。会員各位のご理解ご協力をお願いするとともに、たくさんの皆さまのご参加を心よりお待ちしております。