会長挨拶
Greetings
日本脊椎関節炎学会第34回学術集会
会長 松井 聖
(兵庫医科大学医学部糖尿病内分泌・免疫内科学講座 特別招聘教授)
日本脊椎関節炎学会第34回学術集会は、2024年8月17日(土)、18日(日)の2日間グランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)で開催させて頂きます。前任の佐野統教授が第24回を主宰させて頂いて以来、当教室の主宰となります。たいへん光栄なことと存じます。
本学会は1989年10月に「AS研究会」として発足し、2010年から現在の日本脊椎関節炎学会となり、現在に至っております。ここ10年間の脊椎関節炎の診断・治療の進歩は目覚ましいものがあります。「強直性脊椎炎」が難病指定になり、2016年から厚生労働科学研究費(難治性疾患等政策研究事業)が発足し、当学会と連携して研究を進めてきております。
特に、診断・治療においては「脊椎関節炎診療の手引き2020」「掌蹠膿疱症性骨関節炎診療の手引き2022」が発刊され、診療の一助になっております。また、治療の進歩では、生物学的製剤やJAK阻害薬が使用できるようになり、効果や副作用の検証、適応の拡大の検討など多方面にわたり、議論が必要となってきております。
そこで、第34回学術集会のテーマは「脊椎関節炎の多様性を紐解く」とさせて頂きました。
脊椎関節炎の背景・病態・治療や他科連携においても多様性があります。この点について議論を深めて頂ければと思い、このテーマとさせて頂きました。
学術集会が、有意義な「学びの場」、「交流の場」となりますように、日本脊椎関節炎学会会員に加えて、リウマチ内科医、整形外科医、皮膚科医、眼科医、消化器内科医の皆様の御参加、活発な意見交換を心よりお待ちしております。