会長挨拶

ごあいさつ

 2022 年度アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会を2022年9月8日(木)から 10日(土)の3日間、仙台国際センターにおいて開催させて頂くことになりました。新型コロナウイルス感染により2020、2021年度の開催は大きく影響を受けました。今回は従来の総会を踏襲しさらに発展できるよう鋭意準備をしています。

 本総会の合同テーマを「今、求められるアルコール・アディクション医療と科学」といたしました。実臨床とその根底にある科学的根拠の融合を図り革新的方向へ導く学術情報を提供していける場になるように努めてまいります。第一線で取り組む多くの専門家の経験からの意見と要望、最先端科学による学術研究、最新の医療への応用など多分野の専門家が意見交換を行う今学会は、我が国のアルコール・アディク ション研究の発展に、また社会へ貢献できるものと確信します。

 これまでも日本アルコール・アディクション医学会と日本アルコール関連問題学会はそれぞれの特徴から生まれる興味深いテーマが多く互いに協力してきました。なおかつ日本で唯一のアルコール・アディクションを主眼に置いた学際的学術集会であることは大きな意味を持っています。近年、アルコールと薬物の有害な使用障害は、依存症を含む精神神経疾患をはじめ心血管疾患、肝疾患、膵疾患、悪性疾患など全身臓器に及ぶだけでなく、自殺、家庭問題、社会問題、交通事故、経済損失など多岐にわたり、かつ複雑化しています。本総会がこの混沌としたアルコール・アディクション問題の解決の一助になるように準備していきますので皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

美しい杜の都仙台でお会いできることを楽しみにしています。皆様のご参加を切に願っています。

白石 光一
第57回日本アルコール・アディクション医学会総会
会長 白石 光一
(東海大学医学部付属東京病院消化器内科 教授)
石川 達
第44回日本アルコール関連問題学会総会
会長 石川 達
(医療法人東北会 東北会病院 理事長)